できる工務店、できる建築屋の見極め方について、おすすめの確認内容4つのポイント
新築やリフォームをお考えの方で、工務店や建築屋さんをお探し中の方で、どういう基準で選べば良いのか分からずに困っている方は多いのではないのでしょうか?
実は、ちゃんとできる工務店さんというのは、結構少ないものです。
そして見つけにくいものです。
それは、しっかりした工務店というのは、小規模で紹介だけで成り立っている場合が多いので、大々的に広告を打ったり、宣伝をしたりという事をあまりやっていないからです。
あと、どこかの団体に所属しているかといって大丈夫なわけでもありません。
中には、集客の為だけに団体に所属している会社もあります。
ですから、本当にできる工務店がどのようなポイントがあるのかをしっかりと理解して頂けたらと思います。
工務店、できる建築屋のおすすめの確認内容4つのポイント
工務店を選ぶ際に確認すべき4つのポイントについて説明しています。
特に高断熱住宅を建てたい方は、このポイントがしっかりしている工務店を選んでください。
そうしないと、『高断熱』『高気密高断熱』をうたいながら、全く何もできない工務店に当たることになるかもです。
そんなに難しいことではないので、読んでみてください。
高性能・高断熱とは
高性能・高断熱とは、断熱性能が高く、冬は暖かく、夏は涼しいという事です。
断熱性能が高いという事は、どういうことかというと、家の屋根・壁・床などの断熱・気密の施工がキッチリと行われることにより、家の中の温度が家の外の温度に影響されにくという事です。
ですから、冬であれば、家の外が寒くなっても家の中の温度が寒くなりにくく、夏であれば、家の中の温度が暑くなりにくいということになります。
という事で、高性能住宅・高断熱住宅という事は、冬は暖かく、夏は涼しい住宅という事になります。
高性能・高断熱施工の工務店・建築屋の見分け方
「高断熱住宅」「省エネ住宅」「高気密高断熱住宅」等々を謳うハウスメーカー、工務店は最近はどんどん増えてきているようです。
本当に「高断熱住宅」「省エネ住宅」「高気密高断熱住宅」なのでしょうか?
なかなか一般の方がそこを判断するのは難しいと思います。
ちなみに私の周りの工務店は皆さん本物ばかりです。
皆さん、ちゃんと勉強し、どうすれば「高断熱住宅」になるのかを、習得されてます。
ですから、どの程度のことをすれば、高断熱になるのかという基準をちゃんと持ってます。
私も基準は持ってます。
では、本物とそうでないものの違いは何でしょうか?
簡単に見分けるための4つのポイントがあります。
その4つのポイントをご紹介します。
工務店・建築屋の選び方の大切な4つのポイント
1.Q値を把握しているか?
2.C値の確認をしているか?
3.換気はちゃんと計画されていますか?
4.高断熱住宅を作るための知識があるか?
1.Q値を把握しているか?
最近では、UA値の方が主流で使われているようですが、実は、建物の性能を判断するにはQ値でないと、わかりやすく判断できません。
ですから、性能はUA値ではなく、Q値で判断している工務店さん、工事屋さんをパートナーとして選ぶことをおススメします。
暖房エネルギーが灯油○Lとか電気○Kw/hという風な数値で出てくることがポイントかと思います。
UA値とQ値の違いですが、大きな違いとしては、熱の損失を床面積で割っているか、壁・床・屋根又は天井面積で割っているかという事と、換気による熱損失が計算に入っているかどうかということです。
Q値は、熱損失を床面積で割り、換気の熱損失も計算に含まれています。
Q値は家の熱の損失を計算しています。
実は、換気による熱損失は、結構大きな熱損失になるので、エアコンや暖房機器の選定にあたり、UA値では計算がしにくくなります。
ですから、その換気による熱損失を抜かして計算してしまうことは、正直どうかと思っています。
Q値の私のQ値の目標値ですが、延床面積30坪の2階建てで、天井断熱・床断熱で、壁の断熱厚さは105㎜で、1.8W/㎡・K前後が目標値です。
ただ、家の形や方位などによっても少し差が出ますが、大体1.8W/㎡・K前後で覚えてもらうと良いかと思います。
関西ではこれくらいでも十分だとも思います。
Q値とは? その1 ☚過去のブログを参考までにどうぞ!
Q値とは? その2 ☚過去のブログを参考までにどうぞ!
2.C値を把握してますか?
高断熱住宅の性能を担保するのに、C値は絶対に必要なものです。
中には、高断熱住宅を謳いながら、C値という言葉の存在も知らないという業者があることを聞いたことがあります。
そんな工務店は論外なので、気を付けてください。
C値とは、隙間の面積の大きさなので、これが大きいと、家の外で風が吹くと、家の中の空気が入れ替わってしまいます。
そうなると当然ですが、冬であれば、風が吹くたびに家の中が寒くなり、夏であれば、風が吹くたびに家の中が暑くなります。
C値の私の目標値は、1.0㎠/㎡以下です。
床面積1平方メートル当たりに1.0㎠の隙間という意味です。
C値とは? ☚過去のブログを参考までにどうぞ!
3.換気はちゃんと計画されていますか?
換気計画はとても大切なことです。
室内の空気はどうしても汚れてしまうので、きちんと計画されるべきものだと思います。
高断熱住宅になると、空気の漏気がないので、ちゃんとして換気の知識がないと、空気溜まりができてしまい、そこに埃が溜まったりしてしまいます。
きちんと換気計画された住宅は、料理後などの臭いの残り方や玄関の靴の臭いなども全然違いが出ます。
換気がちゃんとできていない家では、湿気などにもムラが出ることにより、カビの原因などにもつながります。
換気は計画図が出てくることもそうですが、各吸い込み口からの計算換気量が○㎥/hというような数字で出てくることが必要です。
C値は、換気に対しても、とても大きな影響を与えます。
C値の数値が悪いと、隙間だらけの家になってしまうので、いくら換気の設計をちゃんとやっても換気が計画通りに行われません。
ですから、しっかりと換気の計画ができる上に、C値をちゃんとそれなりの数値を出せる工務店を選びましょう!
換気の役割 ☚過去のブログを参考までにどうぞ!
4.高断熱住宅を作るための知識があるか?
ここもかなり重要なポイントになります。
高断熱住宅を作る為の知識があるかどうか?
また、高断熱住宅を作る為の現場ができているかどうか?
『そんなもの高断熱住宅を謳えば、できるに決まってるんじゃないの?』と思われた方。
実はそんな事、全くないんです。
ちゃんとした断熱の施工の仕方、ちゃんとした防湿の仕方、ちゃんとした透湿の仕方、それぞれ、ちゃんとしたやり方があるのですが、知らない工務店が本当に多いのです。
その辺りはちゃんと見極めた上で、工務店さんの選択をしましょう!
その見極め方は、どの団体に所属しているか?
どんな団体で勉強しているのかが、とても大切です。しっかりした団体にはノウハウの蓄積が豊富にあるので、会員へのアドバイスなども的確にされています。
ちなみに弊社は、
『新住協』
『新住協関西』
の会員になって勉強させていただいております。
また、仙台から断熱工事のプロに現場にきてもらって、現場の指導もお願いしています。
正直、初めてプロの施工を見たときは衝撃的でした。
有名な団体に所属していても、その団体の中身がとてもペラペラな場合があります。
私はたまに他の団体に所属している方とお話しする機会があるのですが、有名団体であっても、驚くほど知識がなかったり、理解が間違っている人が多くいるのにビックリします。
その有名団体では何を教えているのだろうか?ととても疑問に思います。
私が思うに工務店を選ぶ際には、新住協に加盟しているかどうかを確認することがとても大切にな事だと思います。
高断熱の技法 キホンのキ ☚過去のブログを参考までにどうぞ!
高断熱の技法 キホンのホ ☚過去のブログ
高断熱の技法 キホンのン ☚過去のブログ
おわりに
工務店・工事業者を選定する際には、
1.『Q値はどれくらいの設定ですか?』
2.『C値はどれくらいですか?』
3.『換気計画図と換気計算書はありますか?』
4.『断熱は、どの団体に所属して勉強していますか?』新住協以外は気を付けて頂きたいです。
以上、4つのポイントの質問をしてみてください。
デザインも、とても大切ですが、建物の構造は長期的にはとても大切な要素です。
耐震的な要素は、耐震等級で簡単に比べることが可能ですが、性能に関する比較基準は、まだまだ確立しておりません。
省エネ等級という基準もありますが、最高等級の省エネ等級4の数値設定が、まだまだとても低いレベルの基準なのです。
以上、失敗しない工務店・工事会社の選び方の大切な4つのポイントでした。
一生に一度の家づくり、後悔しないために工務店・工事会社をしっかりと見極めてください。
工務店選びの4つのポイント
動画もありますので、ご覧ください。
高断熱住宅を建てるためには、とても大切な4つのポイントがあるのじゃ!
その4つのポイントについての記事があるので、そちらを読むのじゃ!
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植田さま
お問合せ、ありがとうございます!
植田さまは、どの辺りでお住いなのでしょうか?
費用に関しては、一度現状の確認をしてもらわないと金額が分からないと思います。
よろしくお願い致します。
株式会社ナカムラ 杉浦