グラスウールという断熱材による断熱工事
グラスウールという断熱材について解説します。
グラスウールとはどんなものなのか。
グラスウールが断熱材になるのは、なぜなのか?
私がグラスウールを選ぶ理由。
などを説明していますので、グラスウールについてご理解いただけると思います。
あと、壁内結露のについても説明しています。
このブログを読んで断熱材にグラスウールを選ぶことが問題ないことを理解頂けたらと思います。
グラスウールの断熱材
新築現場でのグラスウールの断熱材による断熱工事の様子です。
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↓
グラスウールは、もっとも一般的な断熱材です。
関西では、袋入りのグラスウールが一般的です。
関西で袋に入っていない裸のグラスウールは、建築資材を扱う建材屋さんが、その存在を知らない場合が多いです。
グラスウールといえば、袋入りというのが関西では常識です。
グラスウールとは何か?
グラスウールとは、ガラス繊維でできています。
グラスウールは、施工の際にチクチクするので、それがガラス繊維のせいだと思っている人が多いです。
実は、グラスウールのチクチクは、ガラス繊維のせいではありません。
グラスウールがチクチクするのほ、ガラス繊維を成形させるために使っているボンドのようなものが固まり、チクチクする原因になっているのだそうです。
グラスウールのガラス繊維自体は、フワフワしたものなのだそうです。
グラスウールが断熱材として機能するのはどうして?
ガラス繊維をボンドのようなもので成形することによって、グラスウールが断熱材になるのですが、何故でしょう?
断熱材とは、熱を断つと書いて断熱ですが、その断熱性能の機能の仕方は、どの断熱材もほぼ同じ仕組みになっています。
今ある断熱素材で一番効果があるのは、空気なのだそうです。
それよりも断熱性能が高い真空のものもありますが、断熱材としては、とても高価になってしまいます。
現在ある断熱材の基本的な構造は、いかに素材の中に空気をとどめておくかということを考えて作られています。
断熱材の違いは、空気の留める材料の違いと言ってもよいと思います。
ですから、日常的に身に付けているものや、身の回りにあるもので、フワフワして空気を多く含むものは、温かく感じたりすると思います。
それは、肌と冷たい空気との間に断熱性能のあるものがあることで、冷たい温度が直接肌に伝わらないからです。
グラスウール以外にどんな断熱材があるのか?
断熱材には、いろんな種類の断熱材があります。
繊維系
グラスウール
ロックウール
ボード系
スタイロフォーム
ミラフォーム
ネオマォーム
フェノバボード
吹き付け系
アイシネン
日本アクア
アキレス
等々、実にたくさんの種類の断熱材があります。
それぞれで、熱抵抗値もかなり違いがあります。
あと性質上、燃えやすいとか、濡れると乾きにくいとか。
値段も本当に様々です。
施工性もかなり違いがあります。
断熱工事に使う断熱材の選択をする際には、この断熱材の性質や値段を考えてどの断熱材を使うのか決めています。
グラスウールを断熱材として選ぶ理由
私の建てる家では、グラスウールを使っています。
理由は、高断熱住宅の生みの親『鎌田先生』がグラスウールを選択されているからです(笑)
他の先生の話も聞きましたが、断熱に関しては鎌田先生が一番研究されていると思います。
実績もダントツで一番だと思います。
ただ、それだけの理由だけではありません。
鎌田先生の素晴らしいところは、施工についてもとてもしっかりと考えられています。
またコストについても、とてもよく考えられています。
私は、コストと施工性のバランスがとてもよく取れていて、実績もあるのがグラスウールだと思います。
あと、私がカナダで勉強したツーバイフォー工法でもグラスウールが使われていました。
当時最先端の高断熱住宅のR2000が作られていたカナダでもグラスウールで、断熱工事がされていました。
これらの理由で私はグラスウールでの断熱工事を選択しています。
グラスウールでの断熱工事というと、壁内結露の問題を取り上げる人がいますが、それは断熱工事をちゃんと理解してない人です。
実は、ちゃんとした高断熱の壁の構造を理解していれば、そんなことは言いません。
基本的に高断熱の壁の中の構成は同じです。
壁の中にどんな断熱材を使っても、その断熱材による特性の差が出るだけで、グラスウールだから壁内結露が発生するという問題にはならないのです。
グラスウールで壁内結露が発生しない理由
壁内結露がどうして起こるのか、説明します。
壁内結露は、壁の中に温かい空気が入り、その温かい空気が冷たいところに触れた時に結露が発生します。
ですから、結露を防ぐためには
1.温かい湿気を含んだ空気を壁の中に入れないこと
2.万が一湿気が入っても水分が抜けること
以上の2点がとても重要な要素になります。
主に温かい湿気た空気は室内側から入ります。
ですから、壁の構成は、室内側を湿気が入りにくい構造にして、室外側を湿気が抜けやすい構造にする必要があります。
壁の室内側は、防湿シートを張り、壁の中は断熱材で充填します。
そして壁の室外側は、透湿防水シートを張ります。
室内から室外へ向かって湿気が流れるように壁の材料を構成します。
こうすることで、壁の中に湿気を入りにくくし、壁の外へ湿気が排出しやすくします。
壁の材料の構成をこうすることで、壁内結露のリスクを低減することができます。
壁内結露をしたとしても、自然に湿気が排出されるようになるのです。
グラスウールだけじゃない壁内結露の原因に注意!
グラスウールだけでなく、どんな断熱材を使う際にも注意が必要なことがあります。
それは、壁の外壁側に張る構造用面材についてです。
実は、構造用面材の材質によっては、とても湿気を通しにくい材料があります。
構造用面材に湿気を通しにくい材料を使用した場合、いくら透湿防水シートを外部側に張ったとしても、構造用面材で、湿気が排出されなくなり、壁内結露のリスクがとても高まってしまいます。
この辺りのことも、私の仲良し工務店の間では、当然の話しなのですが、まだまだ、こういった知識を持っていない工務店が沢山あります。
高断熱住宅と謳いつつも、こういった基本的な事が出来ていない工務店さんがいることも頭に入れておいて頂きたいと思います。
グラスウールという断熱材による断熱工事 まとめ
グラスウールという断熱材による断熱工事により、高断熱で壁内結露のリスクの低い家が可能です。
しかもコストは断熱材の中では安いです。
しかし、グラスウールだけでなく他の断熱材でもそうですが、断熱材の施工には、ちゃんとした知識と技術が必要です。
ちゃんとした断熱構造をの知識や技術を持った工務店はまだまだ少ないです。
『高断熱』『高性能』『省エネ』『ゼロエネ』『Ua値』という専門的な言葉の羅列に惑わされないようにしてください。
ちゃんと知識と技術を持った工務店を選んでください。
funナカムラの断熱施工事例を見るのじゃ!
スギウラ
グラスウールについての動画があります。
ご興味のある方は、見てみてください。
セルロースファイバーについて
グラスウールという断熱材が分かったら、
次は、断熱部位の話しへどうぞ!
その建物の工法によって断熱の部位が変わってきます。
『屋根断熱と天井断熱』
『床暖熱と基礎断熱』
それぞれで断熱を施工する場所が違います。
そのあたりも知って頂けたらと思います。
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