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地盤調査ってどんなのやってますか?

    
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地盤調査ってどんなのやってますか?

地盤調査について勉強しました。

2018年12月11日、12日、13日の三日間。

構造塾 プレミアム集中講座を受けてきました。

なんと三日間で、一年目と二年目で習う事を集中して勉強できます。

ところが、三日間を朝から晩まで一日中構造計算について学ぶという事は、とても大変な勉強会でした。

そこでは、最も基本的なことから学びました。

その中で、地盤調査や地盤改良についてもとても良い学びを頂きました。

地盤調査にも色々ありました。

地盤調査ですが、皆さんはどんな調査方法をご存知でしょうか?

いくつか種類があるので、順番にご紹介します。

地盤調査 スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験とは、ドリルのようなものを重りをつけて回転させて、その回転数や貫入量を測って、地盤の状態を調べる方法です。

地盤調査 表面波探査

小さな地震を発生させて、地面の中に伝わる表面波の速さを2つの検出器で計測を行い、コンピューターにその計測値を収集して解析をおこないます。

地盤調査 平板載荷試験

地面に直径30センチの載荷板を設置して荷重を加えます。この荷重と載荷板の沈下量の関係から、地盤の調査をします。

地盤調査 標準貫入試験

俗に言う、ボーリング調査です。

正式には『標準貫入試験』といいます。

これは、ボーリングにより穴を開け、その中に質量63.5±0.5kgのハンマーを76±1㎝で自由落下させます。

この時、落下させるサンプラーと呼ばれる棒を30㎝打ち込むのに要する打撃回数をN値と呼びます。

より正確な調査結果を得たい場合には、二つの調査方法を組み合わせて行うという方法もあります。

地盤調査の価格について調べてみた。

地盤調査 スウェーデン式サウンディング試験

¥30,000.-~40,000.-

地盤調査 表面波探査

¥50,000.-~80,000.-

地盤調査 平板載荷試験

¥50,000.-~80,000.-

地盤調査 標準貫入試験

¥100,000.-~150,000.-

※試験箇所一箇所につき費用がかかります。

 

地盤調査の各々のメリット、デメリット

地盤調査 スウェーデン式サウンディング試験のメリット

安価である。

設備が比較的軽装備なので、試験が行いやすい。

 

地盤調査 スウェーデン式サウンディング試験のデメリット

N値15以上の硬い土壌や10m以深の土壌は貫入が難しく調査ができないという点です。また、深くなればなるほど、機械の性質上、摩擦の抵抗が大きくなり、調査結果に影響が出てしまうことがあります。

 

地盤調査 表面波探査のメリット

ドリルなどを貫入させる必要がないので、石が多いところや、コンクリートのところでも調査が可能です。広いスペースを必要とせず、短期間での調査が可能。

 

地盤調査 表面波探査のデメリット

表面波探査法は、深い部分の調査精度が低いというデメリットがあります。特に、地表近くに分厚い軟弱層がある場合には、振動が深部まで届かず、正確なデータがとれなくなることがあります。そのため、重い建物の地盤調査には不向きです。

また、調査の際、基礎や骨組みなどが邪魔をすることや、交通振動などに影響されることもあります。費用もやや高めで、スウェーデン式サウンディング試験に比べると扱っている業者が少ないというデメリットもあります。

 

地盤調査 平板載荷試験のメリット

平板載荷試験は、地盤に直接荷重をかけて地盤の強さを測定できるところが、1番のメリットです。他のどの方法を用いても、地盤の強さを直接確認できる方法はありません。

 

地盤調査 平板載荷試験のデメリット

平板載荷試験は、深い部分の地盤調査には不向きというデメリットがあります。設置した板に荷重をかけて測定しますが、この板が小さいと、調査する面より深い部分に、軟弱層があったとしても、それを見抜けないことがあるのです。

また、もともと硬いレキ層は、平板載荷試験を用いた調査では、支持力などが過大評価されてしまうこともあります。他にも、複数個所調査をしなければ、地層の勾配を読み解くことも難しいというデメリットもあります。

 

地盤調査 標準貫入試験メリット

標準貫入試験のメリットは、調査結果の精度が高いことが最大のメリットです。土壌の採取もできるので、地質調査にも活用することができます。10m以上の深い層や、硬い層の調査もできます。

 

地盤調査 標準貫入試験のデメリット

標準貫入試験のデメリットは、大規模な調査になるので、時間や費用かかってしまうことです。一箇所ごとに櫓を組む必要があり、また作業のために、広いスペースが必要になるので、戸建て住宅には不向きです。

調査するポイントが少ないと、地層の横の広がりや平面的な分布の把握が難しくなります。より正確に、確実な調査を求めると、更に時間と費用がかかります。

 

地盤調査についてまとめてみました。

地盤調査の方法はいくつかの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

また費用もそれぞれです。

何を基準にどの方法を選ぶのかということですが、結局のところ、調査する物件に合った地盤調査の方法を選ぶことが肝心だと思います。

私も構造設計の先生の話を聞いたり、いろんな本を読んだりしましたが、結局のところ、住宅のような小規模木造建築物には、スウェーデン式サウンディング試験で十分ではないかと思います。

もしスウェーデン式サウンディング試験だけでは不安と思われる方は、表面波探査も組み合わせると、より確かな調査になると思います。

地盤はその上に家が建つ大事なところです。

ちゃんと調査をして、必要に応じてしっかりと地盤補強をする為に、ちゃんと調査をしてもらいましょう。


地盤調査をして、地盤改良の設計ができたら、地盤改良を行います。
地盤改良する際にも丁張りがあると、とても正確に建物の位置もそうですが、地盤改良の位置も正確に出すことが可能です。
丁張りとはこのようなものです。
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