丁張り考えたヤツ誰だ!

丁張り考えた奴誰だ!て、怒ってるように思われた方、すいません。

全く逆です。

丁張りとは?または遣り方とは?

先日新しい新築現場にて丁張りを出しました。

丁張りと言うものを皆さんご存知でしょうか?

丁張りとは建物建てる前に建物の位置を出すための作業です。

この作業により建物の正確な位置を目視することが可能になります。

丁張りてどんなもの?

丁張りは、貫板と呼ばれる少し粗く加工された杉板と、木杭を用いて作ります。

まず杭を建物から1メーター程度離れた場所に建物の配置される周囲にぐるりと打ちこんで立てていきます。

次に基礎の天端よりも少し高い位置に貫板を打ちつけます。

貫の上端は基礎の天端から10センチの高さでレベルにて水平をキッチリと測って杭に印をつけて、その印に沿って板の上端を揃えて板を杭に留めていきます。

そして、貫板をぐるりと留めたら今度は筋違いを留めていきます。

貫と杭だけですと四角形になります。

四角形はそのままだと外からの力に弱いので筋違いで三角形を作って形が崩れないために必要なものです。

こんな感じ。

丁張りはどうやって建物の位置を示す。

貫と杭を組み立てたら、境界から寸法を測って、貫板に建物の通り芯を書いていきます。

そしてその通り芯に糸を張れば、その建物の通り芯の位置が出ます。

それから、各所の境界線の位置を確かめたり、GLの高さを確認したりと、とても精度の高い確認ができるようになります。

丁張りの役目はまだまだ続く

丁張りの役目は、建物の位置の確認や高さの確認だけにはとどまりません。

実はこれからが本当の力が発揮されます。

この丁張りを元に基礎が作られていきます。

丁張りに書いた通り芯に糸を貼ります。(これを水糸と呼びます。)

そして、その糸を基準に掘り方をして、ベースを打つ場所を作ります。

この工程においても、丁張りに張った水糸を基準に、掘る高さや幅の確認をしていきます。

ベース部分を掘って砕石を敷いたら、今度はその上に捨てコンクリートを打ちます。

捨てコンクリートとは、型枠を立てる為と型枠を立てる墨を出すためコンクリートになります。厚さは3センチ~5センチ程度です。

基礎工事の各作業の通りの確認、高さの確認をこの丁張りを元に施工していきます。

そしてこの丁張りは、基礎工事が終わるまでは残されます。

丁張りの最近の状況

以前の丁張りは建物周りをぐるりと囲んでやっていましたが、最近ではかなり簡略化されて、四つの角だけとか、メインとなる通りとその直角方向だけという風に簡略化されてきています。

それはシーザー墨出し器のような便利な道具が現れたからです。

基準となる通り芯とポイントがあれば、そこから墨出しが可能となり、施工もできます。

丁張りまとめ

丁張りとは、建物の位置や高さの確認をする為だけでなく、その後の工事の進行や精度にも大きく影響します。

とても大切な作業なので、しっかりとしたものを作る必要があります。

誰か一人が担当するということではなく、何人かで目を変えて確認するというくらいに時間と人の手間を掛けるだけの意味はあるかと思います。

丁張りをしっかりして設計事務所、工務店、基礎屋さんとで確認しながら進める事をお勧め致します。

私は、建築に携わって長いのですが、『昔の人って偉いなぁ』と感動することが多々あります。

今回ご紹介した『丁張り』でもそうですが、よく考えられているなと思います。

かなり正確に建物の位置や高さの設定やその後の確認が可能です。

いくら道具が発達したところで、『原寸による目視を超える確認方法』以上のものは無いと思います。

そこが職人が現場にこだわる大きな理由なのだと思います。

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