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銅板の屋根に穴が空いてました。

    
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銅板の屋根に穴が空いてました。

『銅板屋根に穴』

最近、なぜか続けてありました。

銅板屋根に穴が空いてました。

と言いましても、小さな穴です。

あと、建築年数もそこそこ古いお宅です。

銅板屋根が簡単に穴が空いてしまうと言うことではないので、勘違いなさらないようにお願いします。

銅板の屋根はとても素敵です。

銅板の屋根は昔から屋根材としてよく使われていました。見た目も高級感があり、耐久性も高い材料です。時間が経てば、青サビが出て、とても雰囲気のある良い色になります。

最近は、新築で銅板を使う家はかなり少ないと思います。お寺や神社ぐらいでしか使っていないような気がします。

最近では、あまり使われていないということは、今銅板葺きのお宅は、そこそこ築年数が経過したお宅が多いということになります。

古いということで、当然、劣化もしているのですが、銅板で最近よくみられる現象は、穴が空いているということです。

銅板屋根の穴の原因

これは、錆びて穴が空くということでもあります。

でも実は、酸性雨による影響だとも言われています。

銅板が酸性雨に弱いということもあるようです。

昔は雨が酸性ではなかったんですね。

銅板屋根に穴が空いてどうなるの?

穴が開く場所は、瓦屋根と板金の屋根が切り替わる所に穴が空いている場合が多いです。

屋根材に穴が空いていて問題なのは、屋根材の下地に水が入っていくということです。

屋根材の下地に水が入っていくと、今度は外に抜けにくいので、どんどん湿っていってしまいます。

そして最悪の場合、下地が蒸れて、腐っていってしまいます。

仕上げ材の場合は比較的、取り替えや、補修も簡単なのです。

ところが、下地の取り替えというとなかなか大変です。

それは、作業内容の違いを説明すると、理解していただけると思います。

銅板や瓦屋根の補修範囲について

仕上げ材だけの補修の場合

材料によっても作業内容は大きく違います。

銅板の場合

もともと使っている銅板は、そのままにします。

そうすることで、撤去や撤去後のゴミの処分もあまり発生しません。

もともとある銅板の上から、新たな材料を重ね張りするだけですので、作業時間も短く済む場合があります。

瓦の場合

もともとある瓦は撤去します。

そうすると、当然の事ながら、撤去した瓦の処分費がかかります。

また、撤去する作業費も必要になります。

撤去した後に、再度下地の調整をして、その上に瓦を葺きます。

次に、

下地の修繕が必要な場合

下地の補修が必要な部分よりもかなり大きく仕上げ材を撤去する必要があります。

下地の補修に必要な範囲以上に大きく仕上げ材を撤去する必要があります。

下地の材料の傷み方にもよりますが、屋根の下地場合ですと、

昔の屋根の場合は、下地が木の板の場合が多いです。

木の板は、455ミリの間隔で入っている屋根垂木という部材に打ち付けてあります。

その木の板を取り替える場合は、最低455ミリの長さが必要になります。

また、屋根垂木が傷んでいる場合

屋根垂木は母屋と呼ばれる木(900ミリ間隔で入っている)に留められているので、最低限900ミリ以上に大きく穴を空けないといけなくなります。900ミリちょうどでは、垂木を母屋に留めることができません。

そうなると、解体する部分も修繕する部分も大変に大きくなります。

修繕する範囲が大きくなればなるほど、どんどん必要な材料も作業費も増えていってしまいます。

最後に

銅板やトタン屋根のサビが原因でできる穴は、一見小さな穴ですが、そんなにバカにできないものです。

空いた穴から。水が入ることで、屋根の下地が腐ってダメになったりしてしまうのです。

そうなれば、どんどん修繕範囲が大きくなり、場合によってはシロアリの発生原因にもなってしまいます。

建物にとって、湿気は厳禁です。

湿気が多くて良いことなどほとんどありません。

大事に至る前に、早めの補修をしてください。

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