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相続診断士について調べてみた!

    
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相続診断士について調べてみた!

相続に関して調べていたり、何か新たに資格を取得したいと考えている人の中には、「相続診断士」という資格があることに気づく人もいるでしょう。しかし、相続診断士という資格はあまり聞きなれない資格であり、具体的にどのような資格なのか分からない人がほとんどだと思います。

日本は少子高齢化が進み、既に毎年50兆円規模で相続が行われている「大相続時代」とも呼ばれている中で、家族や親戚の中だけでは相続が上手くいかずに、揉めるケースもテレビなどで耳にします。

この記事では、相続診断士に関して以下のような内容を解説します。

  • 相続診断士に求められる役割
  • 相続診断士を認定する相続診断士協会
  • 相続診断士試験の内容
  • 相続診断士試験の難易度
  • 相続診断士試験の合格率
  • 相続診断士資格の活用方法

相続診断士の資格に興味を持った方は、この記事を読んで相続診断士について学び、取得を目指すのかどうか判断する際の材料にしてみてください。

相続診断士とは

相続診断士に求められているのは、相続で争いが起きずに笑顔で相続を迎えるお手伝いをすることです。遺産相続はいつかは経験することですが、周囲に話しにくいこともありとても難しく感じるため、誰に相談してよいかも分かりません。

相続診断士は、相続についてヒアリングし、「相続診断」を行います。また、相続人が安心して相続できるように橋渡しをします。

相続診断士の資格には、通常の相続診断士と上級相続診断士の2種類があります。

相続診断士

相続診断士とは、「相続の基本的な知識を身につけて相続診断ができる資格」です。相続に関する広く多岐にわたる問題を理解して、一般の方へ相続のことや相続準備の必要性に関する啓蒙活動を行います。

また、「相続診断」ができる資格です。生前から相続問題や想いを残す大切さを伝え、相続についてトラブルが想定される場合には事前に税理士・司法書士・行政書士・弁護士などの専門家に協力を依頼することで、取り返しのつかないこじれになる前に解決します。

具体的には、次のようなアクションを取ります。

  • 相続の解説
  • エンディングノートや遺言の準備促進
  • 相続診断
  • 問題点の明確化(必要に応じて専門家の紹介)
  • 笑顔相続のコーディネート

上級相続診断士

相続診断士の業務と比較して上級相続診断士になることで、新たにできることが増える訳ではありません。ただし、上級になることでより専門的な相続に関する知識を身につけていることが客観的に証明されるため、お客様からの指名などに繋がります。

また、企業で働いている場合には上級相続診断士を取得することで、待遇が良くなるなどのメリットも考えられます。

相続診断士の活躍の場

相続診断士の活躍の場としては、次のような場所が想定されます。

  • 生命保険業界
  • 不動産業界
  • 一般の方

それぞれどのような役割が求められるのか、簡単に確認しましょう。

生命保険業界

生命保険業界では、お客様に保険の必要性や利便性を相続対策や生前贈与という観点からお話することも必要です。生命保険を取り扱う人が相続診断士の資格を保有していることで、お客様からの信頼度が向上し、相続の話題を通してご家族の紹介へも繋がります。

なかなか生命保険の話は家族内でもコミュニケーションをとりにくいことなので、客観的な資格である相続診断士を保有していることがメリットになります。

不動産業界

相続が発生する中で問題になりやすいのが、不動産の相続です。不動産の知識だけではなく、相続診断士の知識を持っていることで、管理する不動産を生前にどのように対処しておけば相続で不利益に繋がりたいかを調整できることは、お客様にとって大きなメリットとなります。

法律は徐々に変更されていくものなので、常に新しい税制改正や法律の変化、またトラブルの解決事例を学ぶことは重要です。

一般の生活

生命保険業界や不動産業界で働いていなかったとしても、相続診断士の資格を取得することは相続に関して正しい知識を身につけることができ有益です。仮に仕事に繋がらなかったとしても、自身の周辺にある相続に向き合うよい機械になるでしょう。

また、エンディングノートの作成や遺言書の作成などに関しても学ぶことができます。

相続診断士協会

相続診断士協会は、相続診断士試験を管轄していたり、教育・サポートを行っている機関です。ホームページで相続コラムを紹介していたり、各種セミナーやイベントを実施していたりしています。

また、相続診断士・上級相続診断士の紹介なども行っていますので、相続で困っている・相続に関して準備をしようと考えている方からの問い合わせにも対応しています。

セミナーは集まって開催するタイプだけではなく、社会情勢の変化に合わせてZoomによるセミナー等も開催しているため、一般の方も参加しやすくなっています。月に1度以上の頻度で開催されているので、気になる方は確認してみると良いでしょう。

また、相続コラムは月刊で「笑顔相続最前線」の相続Q&Aとパートナー事務所通信を公開しています。

相続診断士 試験

相続診断士の試験に関して確認しましょう。

相続試験はCBT方式で行われているため、全国260ヶ所以上の会場で受験者の都合のいいタイミングで受験可能です。また、団体試験を希望する場合には、10名以上の受験者がいれば、各自が用意した試験会場で開催が可能です。

受験資格は特になく、試験時間は60分で全60問。二者択一、三者択一、穴埋め方式の問題で、合格基準は70点です。

相続診断士の試験はかなり費用がかかり、個人受験の場合には38,500円、団体受験でも一人辺り33,000円が必要です。ただし、ここには受験料だけではなく、基本テキストや、約6時間にわたる講義動画、さらに資格認定料を含んでいます。

もし不合格になってしまった場合には、再受験制度を利用することで試験のみ16,500円で受験できます。

また、上級相続診断士は80,000円の費用で相続知識編(254ページ)と相続実務編(68ページ)のテキストに加え、DVD12時間に加えて、1回分の受験チケットがついてきます。

こちらもCBT方式なのでいつでも受験可能ですが、90分間で60問70点以上で合格です。

相続診断士も上級相続診断士も試験に向けた勉強は、基本的に申し込みをすると手に入れることができる、相続診断士協会が発行するテキストと動画を用います。この内容をしっかり学んでおけば問題ないでしょう。

試験問題に関して気になる方は、相続診断士協会のHP内に過去問題が掲載されていますので、学習後に一度解いてみることをおすすめします。

相続診断士としての資格は2年毎に更新が必要で、そのたびに試験に合格し更新料を支払う必要があるため、資格を維持していくのは面倒です。また、費用もかかるので仕事上必要な方以外にはあまりおすすめできない資格です。

相続診断士 合格率

相続診断士の合格率は公式には公開されていませんが、試験を運営している協会が発行しているテキストや動画を元に学習を進めることが可能であり、さらに試験タイミングも受験者が選択可能なため、合格率は約90%と高い値で推移しています。

上級相続診断士の合格率は、公式でもそれ以外でも公開されている所はありませんが、基本的には相続診断士と同様の試験形式なので、合格率は低くないでしょう。

相続診断士 難易度

相続診断士試験の難易度は、合格率が高いことからしっかりテキストに沿って勉強すればそれほど高くないと言えます。多少時間はかかるかもしれませんが、じっくり勉強することで、合格できるでしょう。

相続診断士 まとめ

相続診断士は一般にはあまり知られていませんが、ほとんど全ての人がいつかは関わることになる相続に関する専門知識を学ぶことができる資格です。

相続は家族の問題なので家族間でも相談しにくい場合があり、さらに家族以外の仲のよい知人にもなかなか相談しにくいため、トラブルになることも多く事前に準備をしておくことが重要です。

そんなときに、相続診断士に相談することで事前にトラブルに繋がりそうな芽を行政書士や弁護士などの専門家と共に摘み取ってくれます。

資格を取得することを考える場合、実際に資格取得する人のほとんどが相続に関わることの多い、金融・生命保険業界もしくは不動産業界の方です。

試験自体は難しくありませんが、資格取得・また資格の維持更新にはかなり費用がかかりますので、仕事上必要な人以外が取得するのは現実的ではないでしょう。

持っていると相続における信頼感は増しますので、必要性をしっかり判断して資格取得するかどうかを判断する必要があります。


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