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ツーバイシックス ツーバイフォー工法について調べてみた。

    
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ツーバイシックス ツーバイフォー工法について調べてみた。

住宅の建築法はさまざまなものがありますが、人気のあるものの1つとしてツーバイフォー工法というものがあります。

また、似たような名称のものでは、ツーバイシックス工法と呼ばれる工法もあります。

それぞれ、どのような特徴を持っている工法でしょうか?また、なぜ人気になっているのかも確認していきましょう。

この記事では次のような内容について解説します。

  • ツーバイフォー工法とは
  • ツーバイシックス工法とは
  • ツーバイフォーのサイズ
  • ツーバイフォー協会について

今回解説する内容を把握することで、ツーバイフォーの特徴を活かした住宅を建築するかどうかの判断材料にできます。

また、ツーバイフォー協会についても話のネタとして参考になるかもしれません。

ツーバイフォー工法とは

ツーバイフォー工法は、正式には「木造枠組壁工法」という工法の一種で、ツーバイフォーは2×4、2インチ×4インチを意味しています。

日常生活では使い慣れない単位ですが、1インチは約2.54cmであり、ツーバイフォーの角材は縦5.08cm(2インチ)、横10.16cm(4インチ)のサイズです。

ツーバイフォー材の長さは、3フィートから12フォートまでが一般的な規格です。1フィートは約30.5cmなので、91.5cmから366cmまであります。

もし購入する場合には長すぎると保管が大変なので、適切な長さを購入しましょう。

ツーバイフォー材はDIYにもよく用いられ、比較的安価に手に入る上にツーバイフォー材に合わせたDIY用のグッズも多数用意されています。

DIYが趣味の方には、比較的なじみのある材料です。例えばウッドデッキなどにも採用されることが多いです。

ツーバイフォー工法は木造枠組壁工法をツーバイフォーの角材を用いて実施する工法のことで、同様にツーバイシックスの角材を使用する場合には、ツーバイシックス工法とも呼ばれます。

他に、ツーバイエイト工法や、ツーバイテン工法と呼ばれ、使用する角材の大きさが異なる工法も使われることがあります。

ツーバイフォー工法を用いた住宅は大手ハウスメーカーを始め、比較的多くの建築業者で建てることができる工法です。

木造枠組壁工法の特徴

まずはツーバイフォー工法を含む木造枠組壁工法はどのような手法で、どのような特徴があるのかを確認します。

木造枠組壁工法では、ツーバイフォー材などの一定サイズの角材と合板を接合することで、日本の住宅でよく使われる柱や梁を作らずに箱状の空間を作りあげていく工法です。

既製品である角材に合板を貼り付けていくだけなので、特別高度な技術は必要ではない単純な工法です。

こうして作った段ボールのような箱を、並べたり積み上げたり、場合によっては窓用に箱の一部をくりぬいたりするのが木造枠組壁工法の特徴です。

アメリカやカナダでは、木造で建築されている一般住宅の約9割がツーバイフォー工法と言われるほど一般的で、建築難易度の低さから、世界各国に普及しています。

日本で伝統的に用いられている「木造軸組工法」とは根本的に考え方が異なります。

木造軸組工法は、柱や梁などの線で家を組み立てていくイメージですが、木造枠組工法では面で組み立てていきます。

ツーバイフォー工法のメリット

ツーバイフォー工法には既に紹介した、高度な建築技術が必要ないことに加えてさまざまなメリットがあります。

例えば、地震や強風などの住宅の外部から与えられるエネルギーに対しての耐性があり、さらに面で箱を作っているので気密性や断熱性が高い点も魅力的です。

これは、単に冷暖房の効率が良いだけでなく、耐火性にも優れており、ツーバイフォー工法であれば多くの場合、高額な火災保険の費用を抑えられます。

また、高度な建築技術が必要ないことにも関連しますが、職人頼みにならないので早く正確に作るシステムができており、比較的工期が短いことも特徴の1つです。

あと、ツーバイフォー工法には断熱性能上で、その構造上とても有利な部分があります。

それは、壁・床・天井がそれぞれ独立した空間になっていることです。

現在の大引きに直接構造用合板を張る、剛床の在来木造工法では解消されましたが、以前の在来工法の場合には、床下から壁の中、そして天井の空間がつながった空間になっていました。

実は在来工法のこのつながった空間が、日本の家を寒くしていた一番大きな原因だったのです。

夏の場合にはそんなに問題はないのですが、冬の場合は、部屋の周りの空間がつながることにより、部屋の中をいくら暖めても壁の中や天井の空気が隙間を通って上に上がっていってしまい、空気の不足分が床下から冷たい空気で補充されるという、とても悪い循環を生み出していたのです。

それがツーバイフォー工法では、床・壁・天井がパネル状になることで、空間のつながりを遮断できていることにより、空気の移動が起こらなくなり、それによって熱の損失も小さくなるのです。

今現在の在来木造住宅で、剛床を採用されている場合には、この問題は、床と壁のつながり部分においては、解消されています。

しかし、壁と天井部分においては、空間がつながっていますので、空気の移動が起きないような気密処理が必要になります。

省令準耐火の仕様であれば、壁のボードが梁までとどいているので、そんなに気にしなくても大丈夫です。

ツーバイフォー工法のデメリット

一方で、ツーバイフォー工法にはデメリットもあります。

もっとも大きなデメリットは間取りに制限ができてしまうことです。

箱を作って組み合わせることで耐震性などを確保している都合上、箱の大きさを極端に大きく変えたり、リフォームで間取りを変更すると、必要な耐震性を確保できなくなります。

同様の理由で、大きく開放的な窓を確保したかったとしてもくりぬく面積が大きければその分強度が低下するため、実現できません。

このように間取りに大きな制約が出てきてしまいますので、理想の間取りがツーバイフォー工法で実現できるかは、事前に必ず確認しておきましょう。

また、気密性・断熱性の高さがデメリットになることもあり、内部と外部の温度差が大きくなることで結露を生じやすくカビやダニの発生原因になってしまいます。

ただし、こちらは窓の種類など適切な対策を取ることで回避可能です。

このようにツーバイフォー工法を含む木造枠組壁工法はメリットも大きいですが、人によっては許容できないデメリットもあります。

まずは、希望の間取りを決めてから相談した方が

失敗に繋がりにくいでしょう。

ツーバイフォーDIY

冒頭でも紹介したように、ツーバイフォー材はDIYにも良く使われています。

具体的にどのようなシーンで使われているのかを紹介します。

ちなみにツーバイオフォーの材料は、ホームセンターなどでも購入可能です。

壁面収納

最近多く用いられているのが、ツーバイフォー材を用いた壁面収納です。

特に賃貸住宅では勝手に壁に穴を開けることができないので、ツーバイフォー材と専用のアジャスターを取り付けて簡単に柱を設置できます。

2本設置すれば間に板を通せば簡単い壁面収納が作れます。

木材なので、釘を打つことも可能ですし、絵を飾ったり、時計を掛けたりも可能です。さまざまな事例がSNSでアップされていますので、参考にしてみてもよいでしょう。

自転車をかける場所を室内に作ったり、膨大な数の本をしまう本棚を作ったり、趣味のものをしまったり、さまざまなものを収納する場を作っています。

家具

ツーバイフォー材は複数の長さがあらかじめ用意されているため、DIYで家具を制作する場合にも、長い板を自分で測ってカットする必要がありません。

自分でカットする場合には、微妙に長さがずれてしまうなど、調整に手間がかかってしまいます。

一方で、ツーバイフォー材を使用すれば適切な長さのものを既製品の中から選んでくればよいだけなので、細かい寸法の調整が必要ありません。

後は手順通りに組立ていくだけなので、ツーバイフォー材を使用することでデスクやベンチなども比較的簡単に作れます。

本格的なDIYに取り組むのは少し抵抗がある人であっても、ツーバイフォー材を上手く活用することであこがれのDIYに比較的簡単に取り組めます。最近ではYoutubeにもさまざまな動画がアップされているので、参考にしてみると良いでしょう。

ツーバイフォー協会

日本ツーバイフォー建築協会という組織が存在します。

設立の目的は、廉価で高品質な住宅や建造物の供給を促進するために、ツーバイフォー工法を始めとした枠組壁工法を用いた建築に関する技術の普及や向上です。

技術の向上を設立目的に含んでいることもあり、積極的に各地でツーバイフォーに関する講習会を開催しています。

また、設計の手引きや構造計算の指針といった書籍も販売しているため、会員企業でなかったとしても購入可能です。

協会には本部と支部があり、各支部に対してはその地域にある建築関係の企業が会員企業として参加しています。

会員企業の中には、工務店や設計事務所だけではなく資材メーカーも含まれており、知名度の高い企業も多く含まれています。

もしツーバイフォーの住宅に興味を持ち、建築したいと考えた場合にはツーバイフォー建築協会に相談することで、建築予定地域でツーバイフォー工法に対応している建築業者を紹介してくれるでしょう。

ツーバイフォーに関する情報や、国内外の新築戸建て住宅の事例やリフォームの事例などもホームページで紹介してくれているのでこれから建てる家やリフォームに対しても参考になるかもしれません。

ツーバイシックス

ここでは、同じ木造枠組壁工法であるツーバイフォー工法とツーバイシックス工法には、どのような違いがあるのかを確認します。

これらの違いは、材料で用いられる角材のサイズが異なるのみです。

ただし角材の厚みが4インチから6インチへ1.5倍になっていますので、壁の厚みが1.5倍になりその分断熱材の厚みも1.5倍になるため断熱性能が高くなります。また、角材が厚くなっている分、構造の強度も上がります。これらが主なメリットです。

一方でデメリットは、使用する材料が増えるため重量が大きくなる点と、価格がツーバイフォーと比較して多少高価になる点が挙げられます。

これらの傾向は、ツーバイエイト、ツーバイテンとサイズが大きくなるにつれて、より顕著な傾向が出るようになります。

ツーバイシックス ツーバイフォーまとめ

ツーバイフォー工法は木造枠組壁工法の一部であり、ツーバイシックス工法も同様です。

従来から日本で用いられている柱や梁などで住宅の構造を作る木造軸組工法とは、基本的な考え方が異なる建築法です。

ツーバイフォー材は規格品で手に入りやすい上に、同じ種類の木材に板を貼り合わせるだけなので特別高度な技術は必要ありません。

工期も短く、耐震性や気密性なども優れているため、性能も優れています。

一方で間取りに大きな制限が加えられることになるため、こだわりがある場合には工法を選択する前に目的の間取りが実現できるか確認しておくべきです。

もし間取りに強いこだわりがない場合には、多くの建築会社で建てることができる工法なので、まずは一度建築業者の担当者に相談してみても良いでしょう。

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