シロアリ(白蟻)について調べてみた!
シロアリって、とても怖い虫なんです。
家を食べちゃうんですから。
シロアリに食べられたら、柱や梁がスカスカのなってしまうんです。
ですから、その特徴を知っておいて頂きたいんですね。
もし、家の周りにたくさん羽のついたアリを発見したら、すぐに工務店やシロアリ屋さんに連絡してください!
スギウラ
木造住宅の場合、シロアリの影響を受けると最悪の場合、住宅の構造に使用している木材がぼろぼろになってしまいます。住み続けることが難しくなり、売却しようと思っても住宅の価値が大きく低下してしまいます。
シロアリは住宅に対して有害で避けなければいけないということは、多くの人が知っていると思います。しかし、シロアリが何者で、どのような特徴を持っているのか知らない人も多いのではないでしょうか?
この記事では、シロアリの特徴や生態などについて紹介します。シロアリに関する正しい知識が得ることでいざというときに備えておきましょう。
シロアリ(白蟻)とは
そもそもシロアリはアリという名前が付いているので、外にいる黒いアリの仲間だと考えている人も多いと思いますが、実はアリの仲間ではありません。
そのため、シロアリの対策としてアリを駆除する薬剤を設置したとしても効果が出ない場合がほとんどです。
シロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科に分類され、どちらかというとゴキブリに近い生物です。
一言でシロアリといってもいくつかの種類があり、日本で住宅に被害を与えるのはイエシロアリやヤマトシロアリとよばれる種類です。
また、まだ生息域は広くありませんがアメリカカンザイシロアリという種類もいます。
沖縄のように温暖で暖かい南西諸島にはさらに多くのシロアリが生息しており、10種類以上にも及びます。
アリのように女王シロアリを中心としたコロニーを形成し、一つのコロニーには数百から数百万の個体が生息します。
女王シロアリは30年から50年も生存するものがあり、世界中の昆虫の中でも、もっとも長生きする種類の一つと言われています。
住宅に対しては害虫として扱われ、忌み嫌われることの多いシロアリですが、自然界では植物を構成するセルロースを分解するため、重要な働きを担っています。枯れ木や落ち葉がシロアリの体を通ることで、その他の生物が利用できるようになります。
シロアリ(白蟻)の時期
シロアリの時期に関して気になるのは、シロアリが増殖する産卵時期と実際に目にすることの多い活動が活発になる時期ではないでしょうか?
シロアリの産卵時期は、特に決まっているわけではありません。
シロアリは他の昆虫や鳥などに捕食されやすいので、数を減らさないために、女王アリが常に産卵を続けています。
もし仮に捕食される数に対して産卵数が多く、巣のシロアリが増えすぎてしまった場合には、バランスを保つために羽アリとなって飛び立っていきます。
これは、春から夏にかけての時期が多いです。具体的な時期はシロアリの種類や生息地域によって異なりますが、一般的には以下の時期によく見られます。
- ヤマトシロアリ:4月~5月
- イエシロアリ:6月~7月
- アメリカカンザイシロアリ:7月~10月
また、シロアリの活動が活発になる時期ですが、昔は冬には活動が鈍ると言われていました。
これはシロアリが暖かい環境を好み、寒くなると活動が鈍ることからきていますが、現在は暖房器具の普及により一年中シロアリは活動を続けています。
特に活動が鈍る時期はないと考えてよいでしょう。
シロアリ(白蟻)と羽アリ
日常生活の中で、シロアリを見ることはあまり多くありません。しかし、数が増えて巣を出ていった羽アリは目にする可能性があります。シロアリではないアリにも羽アリはいますので、シロアリかどうか見分けて、シロアリだった場合には、必要に応じて対策を取る必要があります。
シロアリ(白蟻)とアリの違い
シロアリかどうかを判別するために確認すべきポイントは、羽の大きさ、胴体のくびれ、発生時期、触角の4点です。
・羽の大きさ
前後に羽がついています。通常のアリは前の羽が大きいですが、シロアリは前後の羽の大きさがほぼ同じです。
・胴体のくびれ
通常のアリは腹部がくびれていますが、シロアリはくびれがなく寸胴です。
・発生時期
シロアリの発生時期は既に紹介したように種類によって分かれています。通常のアリは6月~11月なので、ヤマトシロアリの場合には時期で判断できます。
・触角
アリの絵を描くときのイメージ通り、通常のアリは触角がくの字型をしています。一方で、シロアリは数珠のような形をしている点で異なります。
このような観点で観察することで、通常のアリかシロアリかを見分けられます。
発見したシロアリの数も要確認
発見した羽アリがシロアリだった場合、その数にも注目する必要があります。
もし、2,3匹だった場合には、そのシロアリが家に巣を作らないように、対処しましょう。
一方で、かなり数が多かった場合には、近くにシロアリの巣があり、すでにかなりのシロアリが生息していると考えられます。
そのまま放置しておくと、家の大事な基礎や柱が食い荒らされてしまう可能性があるので、
できるだけ早くシロアリ駆除の専門業者に相談するとよいでしょう。
シロアリ(白蟻)の生態
ここからは、シロアリの生態について簡単に紹介します。
シロアリ(白蟻)はどこから来るのか?
日本で多くの被害があるイエシロアリとヤマトシロアリは、地中に生息しています。
その上に住宅を建てることで、シロアリはエサである木材を探して、建物へ侵入してきます。
特にシロアリは、光や風を苦手としており、さらに適度な湿気がある場所を好むため床下から建物へ侵入してくる場合が多いと考えられています。
シロアリが地中から木材に侵入する際には、土で作られた蟻道というトンネルが作られるため、もし床下で蟻道が見つかった場合にはシロアリの影響を既に受けている可能性が高いです。
もともと家を建てた場所の地中に住んでいた場合以外には、既に紹介したように羽アリとなったシロアリが飛んでくるケースがあります。
一方で、アメリカカンザイシロアリは家具や梱包材などの輸入が原因で、日本に侵入しています。
地中に巣を作ることはないため、主に木の中で生活をしており、蟻道がないため見つけるのは困難です。
また、他の場所へ移動する際には、羽アリとなって移動するケースが一般的です。
シロアリ(白蟻) 女王
シロアリは女王アリの産卵により、繁殖していきます。女王アリが死んだ場合に次の女王アリとなる候補が常におり、さらにその先には跡を継いでいくための幼虫が待機しています。
寿命は10年以上と長期ですが、候補を常に確保しておくなど用意周到なため、自然に群れが死滅することは考えにくいです。
働きアリにエサをもらいながら、1年中休むことなく産卵を続け、シロアリを増やし続けています。
1年で数千個の卵を産むと言われています。そのため、巣が成熟してくると卵巣が発達し、腹部が大きくなっていきます。
最終的には1cmを超えるほどまで成長しますが、外に出てくることはないため、実際に確認するのは困難でしょう。
シロアリ(白蟻)VSクロアリ
ここまでシロアリについていろいろと確認してきました。アリにはシロアリの他に、私たちが普段から見慣れているクロアリがいます。
住宅に大きな被害を与え、恐れられているシロアリとクロアリが戦った場合、どちらが勝つのでしょうか?
結論としては、圧倒的にクロアリが強くシロアリにとっては天敵とも言える存在です。
シロアリは昆虫の中でももっとも弱い部類に属し、他の昆虫と戦って群れが全滅してしまうこともあるほどです。
シロアリが普段は地中から出ず、新しい巣を探す時だけやむを得ず地上に出るのは、実はかなり弱いから身を守るためにそういう生活をせざるを得ないと言えます。
シロアリまとめ
住宅にとって、シロアリは天敵とも言うべき存在であり木造住宅を建てる場合には、必ず対策を取る必要があります。
シロアリと通常のアリの見分け方を知り、羽アリや蟻道を見つけた場合には、すぐにシロアリ駆除の専門家に相談することをおすすめします。
また、今回はシロアリに関するさまざまな生態なども紹介しました。これらを知ることで、少しは対策を取りやすくなるのではないでしょうか?
シロアリ(白蟻)おまけ
シロアリ(白蟻)の動画です。
よーく見ないと分からないかもですが・・。
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