中空層での伝熱 2016 04/25 Updated 2020.04.13 2016 04/25 Published 2016.04.25 / 杉浦 成史 \ この記事を共有 / B! リンクをコピーする 中空層での伝熱 杉浦 成史 B! リンクをコピーする 目次 1. 中空層での伝熱 中空層での伝熱 対流の起こらない中空層(空気層)は、断熱効果があります。 中空層(空気層)での伝熱は、伝導と放射で行われます。 中空層での放射を抑える材料としてアルミのような放射率の低い素材を張った製品もあります。 しかしながら、このアルミを張った製品ですが、たまに固体と固体が接するような、中空層ではない材料間に張られている場合があります。 アルミのようなもので、遮熱をうたっている製品が良く見られますが、こういった製品は浮いた状態で設置されていれば、遮熱の効果を発揮できますが、 固体同士がくっついていると伝導で熱が伝わるので、意味がありません。 ガスコンロの横に取り付ける耐熱板もそうですが、壁面から浮いている必要があります。 壁から浮いているから、効果を発揮できるのです。 建材には、それぞれの特徴があり、その特徴を活かせる使い方をする必要があります。 中空層の代表はペアガラスです。 対流を止めることにより、断熱効果が発揮されます。 このペアガラスも、隙間が大きくなり、ガラスとガラスの間で対流が起こってしまうと、断熱性能がとても低下してしまいます。 どんな材料もその用途に合った利用をしないと、その能力を発揮できないのです。