エアコンの選び方 暖房設備容量の算定法
■暖房設備容量の算定法
かなり専門的な内容ですが、暖房設備の設備容量の決め方です。
Hmax=√24/T{qa×(ti-to)-E} (W)
T: 暖房時間(h)
qa: 総熱損失係数(W/K)
ti: 暖房設定室温(°C)
to: 暖房設計用外気温(°C)
E: 室内取得熱量(W)
計算方法を知ってるだけではダメなので。
以前、新築させて頂きましたO様邸の計算をしてみたいと思います。
O様邸の数値
T: 暖房時間(h) = 24時間暖房なので24
qa: 総熱損失係数(W/K) = 下の写真Qpex一番上 230W
ti: 暖房設定室温(°C) = 20°C
to: 暖房設計用外気温(°C) = 写真の本の表2-15京都より 0.3°C
E: 室内取得熱量(W) = Qpexより 自然温度差 4.84W
Hmax=√24/24×230×{(20-0.3)-4.84}
=1×230×14.86
=3417.8W
=3.42KW
余裕を考えて倍でみたとして6.84KW
6畳用(2.2kw)だと3台程度
10畳用(2.8kw)×1台 + 12畳用(3.6kw)×1台
という感じです。
でも実際には、暑さや寒さの感覚は人によってかなり差があるので、それぞれの部屋に1台ずつ設置できる様にしておく事をオススメします。
Qpexの計算結果
北方型住宅の熱環境計画より
暖房設計用外気温:to(℃)
エアコン効き具合について現場からの報告です!
2024年の酷暑と言われた夏の新築住宅の現場の大工さんのお話しです。
総2階建て30坪の住宅の新築現場で2階の窓に大工さんが持っていた上の写真のウインドウエアコンを設置して、1人での作業であれば、十分に家全体が冷えるとのことでした。
作業中も2階であれば、空調服を着ていたら寒いくらいに冷えるとのことでした。
1階での作業は空調服を着てちょうど良いくらいだったそうです。
6畳用エアコンでも住まい方によっては十分に30坪の家の中を十分にまかなえるようです。
しかし、人が増えたりするとエアコンの稼働が増えるので、余裕をもって大きめのエアコンを設置することをオススメします。
私は10畳用を1階と2階に1台ずつ設置して、各部屋にも設置できるようにしておくことをオススメしています。
あと、私のオススメのエアコンは安価でシンプルな機能のものをオススメしています。
理由は、高級品は洗浄に費用がかかる上に故障のリスクが増えるからです。
補助金はもらえませんが、安価なエアコンの設置もご検討いただけたらと思います。
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