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外壁の『サイディングとは?』外壁材のサイディングのメリット・デメリット、ニチハなどのメーカーや、おすすめなどについて

    
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外壁の『サイディングとは?』外壁材のサイディングのメリット・デメリット、...

 こんにちは!fun-nakamuraの杉浦です。最近かなり肌寒くなってきましたね。

 お家で過ごしていても暖房を効かせないと中々過ごしずらい季節になってきました。

 過ごしやすい家にするには「断熱材」や「建材」「屋根」など考えるべき点はいくつかありますが「外壁」も重要な要素のうちの一つです。

 外壁の素材によって家の耐久力はもちろん、外観にも大きな影響を与えるからです。

 今回はそんな外壁を作る外壁材の一つである「サイディング」について説明していきます!

サイディングとは

 サイディングとは上で書いた通り、外壁の仕上げに使う外壁材の一種です。

 一口にサイディングと言っても「窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディング」と四種類あり、それぞれで特徴や短所・長所が異なります。

 一つ一つの特徴に関しては後ほど解説いたします。まずは「そもそもサイディングってどんな外壁材なんだ?」という所からお話ししていきましょう!

サイディングボード

 サイディングという外壁材はこのサイディングボードを外壁に貼り付け、その隙間をゴム状のボンドみたいなモノ(コーキングやコーキングと呼びます)で埋めていくことで施工していきます。

 モルタルやタイルと比べて施工が簡単で仕上がりが職人の技術に左右されることが無く、初期費用がかなり安く済む事のコスパの良さから国内の外壁は七割がサイディングです。

 もちろんただ安いだけでなく、性能面も申し分ありません。きちんとメンテナンスをしていけば、どのサイディングでも30年〜40年は持つようになっています!

サイディングコーキング

 上に書きましたが、サイディングはボードを貼って、隙間をボンドで埋めます。

 そのボンドは正式にはコーキングと呼びます。

 このコーキングは非常に重要な要素で、コーキングの弾力によって建物にかかる衝撃を吸収して耐震性を高めたり、隙間を埋めることで水が建物内部に侵入することを防いだりしています。

 なので、家の寿命を伸ばすにはこのコーキングのメンテナンスが必須になる訳です!

 サイディングの耐用年数はどれも最大40年ほどですが、コーキングは大体5〜10年ほどで痛んできます。こまめにひび割れやチョーキングが起きていないか確認しましょう!

サイディング1枚の大きさ

 どの種類のサイディングを選ぶかにもよりますが、

厚さ「14mm〜26mm」

長さ「3,030mm、1,820mm」

幅「450mm、910mm、1,000mm」

 など様々なサイズがあります。

 メーカーによって細かい違いが出てきます。

この中でも最も一般的な大きさは

「長さ3m、幅45cm」ですね!

 サイディングは厚みによって耐火性や耐久性、施工方法、選べるデザインの幅が変わってきますので、こだわってみたほうがいいかもしれません。

 分厚くなれば耐火性や耐久性は上がりますし、窯業系サイディングならデザインも分厚い方がより深く掘り込めるので本物の石のような質感を出すことができます!

 ただ、やっぱりお値段も上がっていきますのでその辺は予算との折り合いをつけながら考えていただくのが良いですね。

サイディングの種類

 次に四種類のサイディングそれぞれについてお話ししていきます!

 同じサイディングという名前がついていますが、どの素材を使うかで値段や耐久力、デザインなど何もかもがかなり変わってきます。

 メリット・デメリットを含めた特徴を説明していきますので、どれが自分の理想に近いのか考えながら読んでみてください。

窯業系サイディング

 まずは「サイディングと言えばこれ!」の窯業系サイディングについてお話しして参ります!

 窯業系サイディングはセメントに繊維質を混ぜて板状に整形し、窯の中で高温で焼き上げた外壁材です。窯の中で焼くという製造プロセスがあるので「窯業系」という名前が付いているんですね。

 この窯業系サイディングは全ての外壁材含めた国内シェアのおおよそ80%を占める、最もポピュラーな外壁材です。「サイディング」とだけ言う時はこの窯業系サイディングを指します。

 そのメリットはなんと言っても「コスパの良さ」と「デザインの豊富さ」です。

 窯業系サイディングはボードを工場で大量生産している事やその施工性の良さから値段は約「3,000~10,000円/㎡」で、他の外壁材と比べてもお安く済みます。

 そして窯業系サイディングはタイル、レンガ、石柄、木目調など本当にデザインが豊富です。

 タイル柄やレンガ柄で高級感のあるお家にしたり、木目調の物を使って温かみのある外壁にしたりもできます。

 性能としても耐火性、遮音性、耐震性に優れており、他の外壁材と比べてもかなりバランスの良い性能です!デメリットとしてはコーキングや塗装などの関係でメンテナンスの頻度が多くなる事と、外壁材自体に耐水性はないのでそこは塗装に依るところが大きい事、あとは大変重たいので建物にかかる負担が大きい事などが挙げられます。

「価格、性能、デザインどれも良し!」という事で「コスパ良くデザインにこだわりたい!」という人なら窯業系サイディングを選ぶのがいいと思います!

金属系サイディング

 二つ目に紹介するのは金属系サイディングです。この金属系サイディングは窯業系サイディングに次いで使われることの多い外壁材です!

ガルバリウム合金やアルミニウムなどの金属板の間に断熱性のある芯材を組み合わせたもの物がこの金属系サイディングです。

 メリットとしては「高い強度」や「断熱性の高さ」と言ったものが挙げられます。

 金属系サイディングは窯業系サイディングなどで起きやすいひび割れが起きることがありません!強度が高いのでメンテナンスの頻度が少なくなり、メンテナンス代を抑えることができます。さらに他の外壁材と比べても軽量の為、建物へかかる負担を抑える事が出来て耐震性能もかなり良いです。ボードの中に断熱材が入っていますので断熱性がめちゃくちゃ高いです!一年を通してかなり快適に過ごすことができます。

 金属系と言うことで無機質なデザインの物を思い浮かべるかもしれませんが、最近はデザインもかなり増えてきており、窯業系サイディングには及ばないまでもかなり自由に見た目を選ぶことができます。

 デメリットとしては、やはり金属ですので塩害や傷には非常に弱いです。

 使用されている金属は錆に強い物ですし、表面にメッキが施されていますので、そのままならまず錆びることはありませんが、表面に傷が付いたりするとそこから錆びてしまいます。

 当然塩害にも非常に弱いので、近くに海がある方は他の外壁材を選んでいただいた方が良いと思います。

 錆が付いたのを放置して壁に穴が開いたりすると、再塗装などの補修工事ではどうにもならなくなってしまいます。錆が見つかった時はすぐに手を打ちましょう!

 値段は大体「4,000円〜10,000円/㎡」で、コスパの良さも窯業系サイディングに負けません!

「快適!強い!楽!」の三拍子揃った外壁材です。住みやすさにこだわるならこの金属系サイディングが良いと思います!

木質系サイディング

 三つ目に木質系サイディングについてお話ししていきます!この木質系サイディングは本物の樹木を薄い板に加工し、表面に塗装をした物です。

 この木質系サイディングの特徴は「唯一無二の質感」「高い断熱性」などが挙げられます。

 本物の木を外壁材として使うわけですから、当然人工の木目調デザインには出せない質感や木の美しさを表現することができます。

 窯業系サイディングや金属系サイディングにも木目調のデザインというのはありますが、人工物はどこまで行っても人工物です。

 どうしても木の質感や見た目においては本物に及びません。

 他の外壁材では絶対に出すことのできない暖かさや、自然物を使うからこそのランダムな模様や色合いは唯一無二の特徴です!

 そして、そもそもの木材の特徴として「断熱性の高さ」が挙げられます。

 木材はコンクリートの約20倍の断熱性を誇ります。なので木質系サイディングを使用した家は冬は暖かく夏は涼しいお家になります!

 デメリットとしましては「耐火性能の低さ」「高頻度のメンテナンス」「他のサイディングボードに比べて高価」などが挙げられます。

 やっぱり木なので燃えやすいです。これに関しては一応特殊加工をして防火性を向上させる事もできます(お値段は少々嵩みますが)。

 そして木なので腐ります。

 なので表面に塗装をして防腐性や防水性を向上させるわけです。

 この塗装が剥がれるとダメになってしまうので、他の外壁材と比べると高頻度でのメンテナンスが必要です。

 最後のデメリットの「高価」というところに関してですが、本物の木を使うので大量生産される他の外壁材と違って手間がかかりますし、施工に特殊な技術が必要で、出来る職人さんが限られてきます。

 これらの理由から、お値段の相場は大体「5,000円〜10,000円/㎡」とちょっとお高くなります。

 木質系サイディングの特徴を一言で表すなら「唯一無二」です!施工もメンテナンスも手間がかかりますが、本物の木を使って作ったお家は文字通り「世界でたった一つのあなたの家」です。

だから選ばれるんですね。

「温かみのある家が良い」「他の人とかぶりたくない」という方はこの木質系サイディングを採用される事をお勧めします。

樹脂系サイディング

 最後四つ目は樹脂系サイディングの紹介です!

 この樹脂系サイディングは「塩化ビニル樹脂」という、要はプラスチックみたいな物で作った外壁材です。

 この樹脂系サイディングの特徴は「メンテナンスフリー」「対凍性」「軽量」と言ったものが挙げられます。

 この記事の最初の方で「サイディングにはコーキングがいる」ということをさらっと書いたと思います。

 他のサイディングは(例外はありますが)全てコーキングの補修や表面の再塗装が必要になります。

 しかしこの樹脂系サイディング、工法によってはコーキングが必要ありませんし、そもそも表面の塗装も要りません。

 なので再塗装もコーキングの補修も必要ないわけです。

 他のサイディングは10年に一回ほどメンテナンスが必要になりますが、樹脂系サイディングは何もしなくても耐用年数マックスまで保ちます!

 そしてプラスチックなので凍害も塩害もほぼノーダメ、何より軽くて建物への負担が非常に少なく耐震性能も高いです。

なので北米ではシェア率50%を誇る大人気の外壁材なんです!!

 ここまで書くと「最強やんけ!」となるかもしれませんが、もちろんデメリットがあります。

 樹脂系コーキングのデメリット、それは「国内で施工できる業者さんがほぼいない事」です。凍害に非常に強いので寒い地域ではチラホラ採用されていますが、それでも少ないです。

 暖かい地域になればもっと少なくなります。

 なので値段もそれ相応に高価です。

 大体「8,000円〜10,000円/㎡」くらいで考えていただくのが良いかと思います。

「とにかく楽だし扱いやすい」のが樹脂系サイディングの特徴ですね。

 業者さんを探すのに手間がかかりますが、メンテナンスの手間や費用を省きたい方は検討なさってください!

サイディングメーカー

 次は有名なサイディングメーカーを二つ紹介していきます!

ニチハ

 ニチハは国内最大手の会社です!国内シェアトップを誇る窯業系サイディングの中でもトップクラスのシェアを誇るのがこのニチハの外壁材です。

 ニチハの外壁材の特徴は「プラチナコート」「ドライジョイント工法」「次世代インクジェット」です!

 プラチナコートとは、外壁材に特殊な加工を施すことで耐候性をめちゃくちゃ向上させています!

 これによって、窯業系サイディングに必ず必要になる外壁塗装のメンテナンスが非常に少なく済ませることができるわけです。

 ドライジョイント工法は、接合部の形や接合方法を工夫して、コーキングなしで施工できるようにした。というものです。

 コーキングが必要ないので、コーキングの劣化からくる浸水の心配がありません。

 次世代インクジェットとは、外壁の模様は塗装で描いていたのを印刷する事でよりランダムで自然な外観を実現した、というものです。

 以前の外壁材はどうしても模様がパターン化されて、人工物感がひどかったですが、ニチハはより自然な模様を表現することに成功しています!

ケイミュー

 次にケイミューの外壁材についてお話しいたします!

 ケイミューはニチハに次ぐ国内シェアを誇るメーカーです!

 その特徴としては「セルフクリーニング」「軽量設計」などが挙げられます。

 ケイミューの外壁材はなんとセルフクリーニング機能を搭載しているんですね!

 太陽の力を用いて汚れを分解するんです。

 そして紫外線にも強く、外壁材そのもののメンテナンスが非常に少なくて済みます!

 そしてケイミューの外壁材は窯業系サイディングとしては驚くほど軽いです。

 本来窯業系サイディングは重たく、建物への負担が大きかったり、それが理由で耐震性に乏しかったりしますが、ケイミューの外壁材はそれを克服しています。

 地震大国日本では非常に有用な機能と言えますね!

サイディングメンテナンス

 次にサイディングのメンテナンスについて書いていきます!

 家を長持ちさせる為にはこまめなメンテナンスが必須です。

 サイディングを使用した場合に限らずどんなお家もそうですね。

 最初の方にサイディングの耐用年数は30〜40年と書きましたが、それはあくまできちんとメンテナンスをした場合です!

 メンテナンスをしなければ40年も経たずに劣化してしまいます。

 劣化がひどく、大規模な修繕が必要になった場合は数百万円の修繕費がかかってしまうこともあります。

 なので、是非ここを読んで頂いてメンテナンスのタイミングや方法を知って頂ければと思います。

サイディングの寿命

 サイディングの寿命は大体30〜40年ほどです。

 ただしこれは「きちんとメンテナンスをした場合」です。

 定期的にメンテナンスをしてあげなければ30年も経たずに劣化してしまいます。

 なので、こまめに外壁の状態を確認してメンテナンスを行うようにしてください。

サイディングメンテナンス

 サイディングのメンテナンスには様々なものがあります。

 外壁に現れる症状によって対応の仕方も変わってくるからです。いくつかメンテナンスが必要になる症状をあげていきます!

・塗装のチョーキング

 チョーキングとは塗料の油脂が飛んでしまって、防水性や汚れ・カビへの耐性が落ちている状態のことです。

 手で触れた時、手に白い粉が付着しているのが目印です。

・塗装のカビ・汚れ

 カビの侵食が進んでいた場合、雨漏りや内部の劣化の原因になります!

 汚れはカビの元になりますのでこまめに落としてあげてください。

・コーキングの劣化(チョーキング・ひび割れなど)

 コーキングも劣化するので注意が必要です!

 サイディングと同じくひび割れや裂け、傷、チョーキングなどが起きていたらすぐに対応しましょう!

 もちろんこの他にも注意すべき症状はありますが、上に挙げた症状は意外と意識しにくかったりします。

 違和感を感じたら、工務店さんに相談してみて下さい!

 塗装は大体5〜10年、コーキングは10〜15年ほどでメンテナンスが必要になります!

 目安として覚えておいて頂けると嬉しいです。

サイディングのおすすめ

 最後に僕一押しのサイディングを紹介していきます!良かったら検討してみて下さい!

サイディング ニチハ fuge

 ズバリ、私がお勧めするサイディングは「ニチハのfuge」です!

 fugeの強みは色々挙げられますが、何よりも注目して頂きたいのはfugeに採用されている

 「ドライジョイント工法」と「プラチナコート」です!

 ドライジョイント工法は専用の金具を使用する事で、コーキングを従来に比べて非常に少なく施工ができるというもので、プラチナコートは特殊な表面加工を施すことで紫外線にめちゃくちゃ強くなってます。

 サイディングの面倒臭いところで、使い続けるとどうしても塗装とコーキングのメンテナンスが必要になってきます。

 そうするとやっぱり手間とお金がかかるわけなんですが、このfugeはプラチナコートによって表面の劣化を可能な限り遅くし、ドライジョイント工法によってコーキングをほぼ無くしています。

 この二つによって耐久力が高く、メンテナンスの頻度が少なくて良い家になるわけです!

 もちろん最初は少し高くつきますが、長期的に見たらかなりお得です。

 というわけで、私は「ニチハのfuge」をお勧めします!

サイディング まとめ

 今回はサイディングについてまとめていきました。

 皆様いかがでしたでしょうか?結構な文章量になってしまいましたが、ここまで読んでいただければサイディングの事を大体わかっていただけていると思います!

 サイディング以外にも色んな外壁材があります!ぜひ色々調べてみたり、人に聞いてみたりして自分の理想の外壁を探して下さい!

\お気軽にご相談ください/


このブログを書いているのは、わしじゃ!
わしはこんな人なのじゃ!
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スギウラ

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