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住まいに使う床材はどんな特徴があるの?フローリング、タイル、カーペット、フローリングと無垢材の違いって何?

    
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住まいに使う床材はどんな特徴があるの?フローリング、タイル、カーペット、...

フローリング、タイル、カーペット、住宅に使う床材はどんな特徴があるの?
フローリングと無垢材の違いって何?
柔らかい踏みごごちの床にしたい
玄関土間を高級感あふれる雰囲気にしたい

住宅で使われる床材は無数にあります。こういうイメージにしたいとか、柔らかい床にしたいという要望があるなかでどれを選べばいいか迷いますね。
今回は、住宅で使われる床材の特徴をまとめてご紹介します。
ご自宅作りの参考にしていただければ幸いです。

住まいの「素足で生活する場所」と「土足で生活する場所」で異なる特徴の床材

日本の住宅は玄関で靴を脱ぎ室内は素足で生活するのが一般的です。

素足で生活する室内には足触りの優しい床材が使われます。一方土足で生活する土間や水回りには汚れが落ちやすく傷のつきにくい床材が使われます。

 住まいの素足で生活する場所

日本の住宅はほとんどの場所を素足(もしくは靴下履き)で過ごしますね。
そんな場所では足触りがよく、適度にクッション性がある床材が適しています。また見た目も重要で日本では木目調のものが好まれます。

そんな場所でよく使われるのは
・無垢材
・フローリング
・コルク
・カーペット
・カーペットタイル
・クッションフロア
・フロアタイル
です。住まいの土足で生活する場所

欧米では土足で室内に立ち入るのが一般的ですが、日本では玄関で内と外を分けています。
住宅で土足で入るのは土間やポーチです。
土足で生活する場所は傷がつきにくく、耐水性があり、汚れの落ちやすい床材が向いています。

そんな場所でよく使われるのは
・タイル
・石貼り
・長尺シート
などです。

住まいの「素足で生活する場所」で使う床材

素足で生活する場所で好まれる床材をご紹介します。

住まいの床材「無垢材」

ヘリンボーン JITSU GETSU WORK & GAFE

無垢材は、木の板から作られる床材です。日本の住宅で上等品に分類されます。

住宅のありとあらゆる場所に使えます。材種・仕上げ方法により、足触りがよく、温かみがあり、梅雨時期でもサラサラとした感覚を味わえます。経年変化による味わい深い風合いも魅力です。

無垢材は木の板から作られています。

中にはユニタイプといって無垢の床板をフィンガージョイントといって、手の指を重ねたようなジョイントで繋いだような無垢材もあります。完全に一枚板よりも安いです。

裏に合板を張ったものはフロアーとよんでいます。
無垢材とは、一枚の木でできたものをいいます。

無垢材は使い勝手の良い床材で住宅のあらゆる場所で使えます
水回りにはクリ、ヒノキ、ヒバなどの水に強い材料が選ばれます。

場所によって材種を使い分けるところも無垢材の特徴です。

スギ、ヒノキ、ケヤキ、パイン、クリ、サクラ、タモ、ナラ、ウォルナット、ブラックチェリー
住宅で使える床材は多種多様で、国内外合わせれば無数にあります。
近年人気なのはウォルナット、ブラックチェリー、ナラ、タモなどの広葉樹系床材です。

ヒノキやスギ、パインなどの針葉樹系床材に比べて固めの床材です。

無垢材の特徴である、あたたかみや足触り、風合いは木が持つ特徴です。

木は内部に多くの空洞をもち、これが程よい断熱効果や調湿効果を生み出します。
この効果を十分に発揮するには塗装が大きなポイントです。

無垢材の風合いや足触り、調湿効果引き出すオイルフィイッシュ系の塗料で仕上げることがポイントです。

ちなみに上部の写真の貼り方は『ヘリンボーン』といいます。魚のニシンの骨という意味だそうです。

住まいの床材「フロアー」

住宅で使われる、最も一般的な床材です。住宅内のあらゆる場所にわれます。
色柄や仕上げが多彩で、木目調のものから大理石調のものまで豊富にそろっています。

近年は表面のコーティングが優秀で、以前に比べて耐水性、耐久性が大きく向上しています。

同じように見えるフロアーでも、大きく分けて3種類あります。多彩な色柄を揃えた「シート仕上げ」。

無垢材を薄く加工して貼り付けた「突板仕上げ」「挽き板仕上げ」です。
シート仕上げは専用樹脂材に色柄を印刷したものです。

印刷といってもあなどれません。

近年、印刷技術が大幅進歩し自然素材と変わらない見た目のフロアーも出てきました。

良質な自然素材を再現しており、見た目は本物以上かもしれません。
突板仕上げと挽き板仕上げは、共に自然木を貼り付けています。

両者の違いは貼り付けた材料の厚みです。突板は0.3mm~0.5mmほどのごく薄い材料を貼り付けます。

挽き板は2.0mm~5.0mmの厚さの材料を張付けます。

どちらも自然木を使っていることに変わりありませんが、挽き板は金額が高くなる傾向にあります。

近年のフロアーは専用コーティングがあらかじめ施してありお手入れがしやすく、傷に強いものがほとんどです。

その強さは、市販のワックスを弾いてしまうほど強力なものです。
この強力なコーティングがフロアーを傷や汚れから守り、さらには滑りにくさやアンモニアに強いといった性能を付加します。

住まいの床材「コルク」

コルク床
コルク床

コルクは皆さんなじみが深いと思います。

店舗やご自宅などでコルクボードを使用されている方は多いのではないでしょうか。
あの「コルク」を床に貼り付けたのがコルクフローリング・コルクタイルです。
クッション性があり、歩きやすく、冷たさも感じにくい床材です。

無垢材と同様にサラサラとした感触も楽しめます。

住まいの床材「カーペット」

カーペット
カーペット

住宅に使われるカーペットは「後から敷くカーペット」と「床材として敷きこむカーペット」の2種類です。
ウール、アクリル、ナイロンなどの素材で出来ています。足触りが柔らかく、色柄のバージョンが豊富です。

住宅の床材として使うカーペットは、専用の工具を使い床全面に引いていきます。
2層構造になっていて、カーペットの下にフェルトを敷きこむことで柔らかい足触りと踏みごごちがあります。

衝撃吸収性く2階に敷きこむと高い防音効果を発揮します。

住まいの床材「カーペットタイル」

カーペットタイルは、住宅でメインの床材として利用されることは多くありません。

ポイントとして台所や洗面所、書斎につかわれます。

タイルの名前が付くように、45cm角か50cm角のタイル型のカーペットです。
カーペットの裏に「バッキング」と呼ばれる塩ビを用いた加工をしてあり保温性、耐久性、防音性に優れます。自分で敷いたり、切り欠き加工もできるのでDIYに人気です。

メンテナンスが容易で一部だけ取り外すことができ、汚れた部分を洗ったり交換できます。

メインの床材ではありませんが、ポイントで使うには最適な床材です。

住まいの床材「クッションフロア」

台所や洗面所、トイレなどの水回りによく選ばられるのがクッションフロアです。

その名の通り、クッション性があり、足触りがよく、水に強いのが特徴です。

素材は塩化ビニル樹脂製で、色柄の層とクッション層の2層構造になっています。

厚みは1.8mmのものが一般的です。厚くて丈夫なものは「長尺シート」と呼ばれる製品もあります。

表面色・柄のデザインが豊富なのでどのようなインテリアにも合わせることができます。

木や石目、タイル柄などの色柄をリアルに表現しています。耐水性に優れ、油汚れにも強く掃除も簡単です。

表面に抗菌・消臭機能を付加した製品もあります。
クッション層が柔らかい踏みごごちを作ります。歩いた時の遮音性、衝撃吸収性も固い床材に比べて優れています。

住まいの床材「フロアタイル」

フロアータイル
フロアータイル

室内ならどの場所にでも使えるのがフロアタイルです。

木質調の物からタイル調の物まで、色柄が豊富でリビングや洋室、台所、洗面所、土間、どんな場所にも使えます。
素材は塩化ビニル樹脂製のタイル状の床材です。プラスチック下敷きのような製品で、色や柄に加え素材の凹凸も再現した加工も魅力です。
土足にも対応し、傷に強く、水にも強い特徴があります。

カッターナイフで加工できるためDIYにも人気があります。
カーペットタイルのように一部だけ交換も可能です。

住まいの「土足で生活する場所」で使う床材

土足で生活する場所には水に強く、汚れが落ちやすい、傷のつきにくい特徴を持つ床材が使用されます。

住まいの床材「タイル」

タイルは玄関ポーチや土間、お風呂などに使われます。
種類が豊富で、耐久性、耐候性、耐水性に優れます。
オーソドックスな単色柄から、大理石のような高級感を意識した柄まで幅広くあります。

サイズも3cm角の小さなものから60cmを超える大判のものまで用意されています。

表面仕上げもざらざらした質感の物から、ガラスのようなツルっとしたものまで用意があります。
タイルは、固く傷が付きにく、汚れが落としやすいのがポイントです。ひどい汚れに洗剤や薬品を使って落とせるため汚れやすいところ、水を使うところに使われます。
陶器が多く、耐候性に優れ色あせとても小さい素材です。直射日光があたる屋外でも使用できます。

住まいの床材「石貼り」

石張りは天然石を必要な寸法に加工して床材として利用します。

重厚感があり、様々な趣のデザインで仕上げることができます。

石張りには、様々な種類の石が使われます。
天然石のため、種類によって耐久性、耐候性、耐水性が違ってきます。
日本で採れる床材に適した石は鉄平石や御影石、大谷石、大理石が有名です。

この中で、大理石は光沢が素晴らしい石材ですが屋外での使用に適していません。
「酸」に弱く、屋外で使用すると酸性雨の影響で1年程度で艶が消えてしまいます。

住まいの床材「長尺シート」

長尺シートは室内外で利用される床材です。
塩化ビニル製の床材で、クルクルと巻いてある状態で保管され、使うときに伸ばすとかなり長くなるのでこのような名前が付きました。

クッションフロアに似ていますが、厚みが2~3mmと厚くなっています。

表面の色柄のバリエーションが豊富で、安いこともあり様々な場所で使われます。
表面も丈夫で、特に水に強い特徴を持ちます。

色柄が豊富と言っても、やはりタイルや石材の質感にはかないません。

玄関ポーチなどには今一つかもしれません。土間や倉庫、通りの廊下などメイン以外の部分に使うことをオススメします。

とても滑りにくい加工をほどこした製品もあり、滑りやすい場所(スロープや浴室、洗面所)などに利用されます。

住まいの部屋別、おススメの床材

最後に住宅の中で部屋別におススメの床材をご紹介します。
色柄はたくさんありますので、特徴から選んだ床材です。

素足で生活するリビング、各部屋、廊下などには「フロアー」

お手入れが簡単なフローリングがおススメです。
定期的な手入れも苦ではないという方は無垢材をおススメです。
フロアーは工場でコーティングが施されているので汚れが付きにくく、落としやすいようになっています。

素足で生活していると、どうしても皮脂やホコリで汚れやすくなります。汚れが落としやすいフロアーはお手入れが楽ですね。

無垢材はサラサラとした足触りが特徴です。

フローリングにない優しい足触りで人気も高くなりますが、水シミや汚れが付きやすいので定期的なお手入れが欠かせません。

しかし、一生住み続ける家ですから、少し住む手間とお金はかかっても、足触りの良い無垢のフローリングも良いと思います。

トイレや洗面所などの水回りには「クッションフロア」

水回りはお掃除が簡単なクッションフロアをおススメします。
滑りづらい加工がされていますので、水回りの滑りやすい部分にぴったりです。
水やアンモニアにも強い加工がされているので飛び散りがあるトイレにも使えます。
お掃除の際も目地がないのでフローリングのように目地に汚れが入り込みません。
水回りにぴったりな素材がクッションフロアです。

宅内の土間、ポーチには「タイル」や「フロアタイル」

宅内の土足で歩く場所は、タイルかフロアタイルがおススメです。
どちらも水に強く、傷がつきにくい床材です

タイルはご承知の取り、土間によくつかわれます。
水に強く、傷に強く、汚れが落としやすいと土足で生活する場所にはぴったりの床材です。デザインも落ち着いています。

フロアタイルはタイルとよく似ていますが、素材が塩ビなどの樹脂でできています。
水に強く、傷に強く、汚れが落としやすいというタイルと同じような特徴があります。
色柄が豊富で石材調のものから木目調のものまで複数のパターンが用意されています。
デザインを重視される方は合わせやすい材料です。
また、傷がついても一部のみ交換も可能です。

屋外のポーチやアプローチ

屋外にあたる部分はタイルがおススメです。
直射日光の当たる屋外は非常に厳しい環境です。
耐候性、耐久性、耐水性を兼ねそろえたタイルはそんな環境にピッタリな製品です。

屋外では鳥の糞や木の実の跡など様々な汚れも付きます。
汚れに強く、落ちにくい汚れは薬品も使えるタイルは厳しい環境の屋外でしっかり性能を発揮できます。

 まとめ

今回は住宅に使われる床材の特徴を、素足や土足で生活する場所を基準にご紹介しました。

素足で生活する場所にはフローリング、カーペーット、コルク、カーペットタイル、無垢材など足さわりが良いものが使われています。反対に土間や水回りなど、土足で動いたり汚れやすいところにはクッションフロア、タイル、石貼、フロアタイル、長尺シートなど掃除しやすく丈夫なものが使われます。

これらを参考にしていただき、楽しい家づくりをしていただければと思います。

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