玄関・玄関収納に革命が起こる。シューズクロークというよりもmudroomが必要ですよ!
「玄関は広くて明るい方がいいけど、でもそうすると他の用途に使えるスペースが減っちゃうよね。」
「玄関って、どれくらい自分たちで決める要素があるのかな?仕上げってどんな種類があるんだろう。」
注文住宅を建てるときに、玄関について悩む家族も多いでしょう。
リビングや寝室についてはある程度イメージを持っていたとしても、玄関についてあらかじめイメージがある人は多くないのではないでしょうか?
玄関は家の入り口であり、顔と呼ばれることもあります。実際、多くの来訪者は玄関までは訪れますので、なるべく生活感を感じさせたくないと考える人も多いです。
この記事では、以下の点を紹介していきます。
- 玄関の広さ別の特徴
- 玄関の広さを決める要素
- 玄関土間の仕上げ方
- 玄関の方角
- 玄関に必要なもの
この記事を読むことで、注文住宅の玄関をどのような広さで、どんな仕様にしていけばいいか決められるようになるでしょう。
それでは具体的な内容を確認していきます。
mudroomについても加筆しました。
終わりのほうへ、mudoroomについて説明したものがありますので、ぜひ読んでいただければと思います。
玄関に必要な要素
そもそも、玄関にはどのような要素が必要でしょうか?自宅の玄関を考えてみると、下駄箱くらいしかない人もいれば、傘立てやカッパの収納、鏡などさまざまなものが置いてある人もいます。
玄関には外から靴のまま入ってくる土間の部分と、靴を脱いで上がるホール(廊下)の部分に分かれていることが一般的です。
そこに、靴やさまざまなものを収納する収納スペースを確保すると、最低限必要な要素は揃ってきます。
下駄箱を多くすることを要望される場合がありますが、住宅に住む家族の人数が変わっていく場合、下駄箱ばかりが多いと後々使わなくなってしまう可能性があります。
その場合には、下駄箱にも応用できる収納スペースを設置して、もし靴をしまう必要がない場合には他のものをしまえるようにしておきましょう。
子供が独立していった場合でも、応用が効きます。下駄箱で、棚の数や高さを自由に変えられるものでもいいですね。
靴を履いた状態で、全身の雰囲気やコーディネートをチェックしたい場合には、土間の部分に鏡を設置すると、服装のチェックがしやすくなります。
ホールの部分だと、少し距離ができてしまったり、足元が見えなくなったりで使い勝手が良くありません。
このように、玄関を土間・ホールに分けた上でどこに収納や姿見を置くのか?という点を考慮しながら、間取りや仕様を決めていくと良いでしょう。
玄関のサイズについて
玄関のサイズと言われても、今住んでいる玄関がどれくらいの広さなのかパッと分かる人はほとんどいないと思います。そもそもどこまでを玄関と呼ぶのでしょうか?
また、玄関には靴を収納するスペースなどさまざまなものがあって広さが分かりにくいですよね。このように、何を設置したいかによっても必要な広さは変わってきます。
また玄関は同じ広さだったとしても奥行き方向に広いのか、幅が広いのかによっても感じ方が変わります。奥行きが広い場合には幅は狭いので、一人ずつしか靴を履いて外に出ていけませんが、幅が広ければ二人並ぶことも可能です。
広さだけではなく、それがどのような幅と奥行きで実現されるかも考慮にいれながら、検討していきましょう。
1畳の玄関は狭すぎる
賃貸住宅などのアパートの場合には、居住スペースを確保するために玄関は最低限のスペースになっており、家族用の物件でも1畳しか確保されていない場合が多いです。
ここで、1畳の中には玄関ホールは含まれておらず土間部分だけで、すぐに廊下に繋がっているイメージのため、注意しましょう。
収納スペースもほとんど確保できないため、家族が3人以上だったり、靴を沢山持っている夫婦だったりする場合には、収納が不足します。また、間口も狭いので、窮屈な感じを受けるでしょう。
注文住宅の場合には、1畳の狭い玄関を設置する検討をすることはほとんどないかもしれません。
どうしても狭小地に家を建てなければならない場合で無ければ、特に検討の候補に挙げる必要もないでしょう。
最低限2畳、1坪程度は欲しい
注文住宅の玄関であれば、最低限1坪程度の敷地を確保した方が良いでしょう。
土間と玄関ホールを0.5坪ずつにわけ、できれば奥行きよりも間口を広くするのがオススメです。
収納の一部を土間部分だけでなく玄関ホール部分にも設置することで、最低限は確保可能です。
ただし、靴以外を置こうとするとスペースが足りなくなってしまいます。
ゆったりした玄関なら3畳
玄関の土間とホールにゆったりしたスペースを取るのであれば、3畳以上確保できると良いでしょう。
広く感じるので、開放感があり来客があっても特に困りません。
ただし、自転車やベビーカー、子供の遊び道具などを置こうと考えている場合には、より広い玄関スペースを検討する必要があります。もし他に屋外の倉庫など収納スペースがある場合には、3畳の玄関があれば十分でしょう。
収納重視やゆったりした玄関なら3畳以上必要
もし、玄関にさまざまなものを収納するスペースを作ったり、家族用と来客用で入り口を分けるなどする場合には、3畳以上の玄関が必要です。
また、玄関のデザイン性を高めて、おしゃれな空間を作るのであれば広い方が選択肢が広がります。
広い土間に広い収納、窓や姿見もあって開放的な空間は魅力t来な玄関です。ただし、他のスペースとのバランスも考慮しながら決めていきましょう。
玄関土間の仕上げについて
玄関の靴を履いたまま入る部分である土間は、その仕上げ方法がいくつかあります。
それぞれどのような特徴があるのか、確認しておきましょう。
土間たたき
よく土間とたたきを混同して使う場合もありますが、正式には土間の中にたたきという仕上げの方法があります。
たたきは「三和土」と書き、土と消石灰とにがりを混ぜて練り上げ、それを土間に塗って叩き固めたものです。
もともとは、セメントがなかった時代に地面を固めるために使われていた方法ですが、セメントがある今でも使われることがあります。
独特の風合いがあるため、特に和風の住宅を建築する場合には、落ち着いた感じを演出できます。
土間モルタル
土間をモルタルで仕上げるのは、比較的多く使われる方法です。
全体的に固く平らな面を作れますので、掃除が楽にできますしコンクリートの無機質な感じがよい雰囲気をもたらしてくれるでしょう。
通常のモルタル仕上げであれば、時間がかかる余計な工程や高価な材料は使用しませんので、価格もリーズナブルに抑えられる点は魅力的です。
土間モルタル洗い出し
モルタル洗い出しは、単にモルタルだけを土間に塗っていくのではなく色がついて石などをモルタルに混ぜ込んだものを土間に塗りつけていきます。
時間をおいてモルタルが完全に乾燥する前に、表面に水をかけながらブラシで軽くこすっていくと、混ぜ合わせた石が姿を表すという手法です。
洗い出しの手法をモルタルと組み合わせているので、モルタル洗い出しと呼ばれます。
中に混ぜる石の種類によって表情を変えることができますし、重厚感ある仕上がりを実現できます。
土間色モルタル
色モルタルは、下地材の上に色のついたモルタルを重ねることでさまざまな色を実現できる仕上げです。
例えば、カラーハードナーと呼ばれる物は、19種類ものラインナップが用意されており、好みの色を選択可能です。
通常のモルタルよりも価格は高価ですが、他の人の家にはない雰囲気を実現するためには効果的です。
洗い出しと組み合わせて個性を強調することも可能です。
土間タイル
最近の家でもっとも多いのが、土間をタイルで仕上げる方法ではないでしょうか?
タイルはそのデザインや価格などバリエーションも豊富で、家の雰囲気に合わせて好みに近いものが見つかりやすいです。
また、性能もさまざまで屋内用だけでなく屋外用もあり、汚れにくさ・滑りにくさ・掃除のしやすさなど選択の幅は広い点も魅力的です。
タイルの場合にはそのものを確認できる可能性が高い為、一度ショールームなどで確認するとよいでしょう。
土間洗い出し
最後に紹介するのは土間洗い出しです。
洗い出しの手法は既に紹介済みのモルタル洗い出し以外にも、セメントを用いた在来洗い出し工法に、樹脂系の洗い出し仕上げなどさまざまな応用が可能です。
種石とセメントの色を変えることでさまざまなバリエーションを実現でき、また樹脂系の洗い出しでは水をまったく使わないので、施工に制限のある場所でも使用しやすい点が特徴です。
玄関の方位について
もし風水を少しでも気にするのであれば、玄関には相性が良い方位がありますので、間取りを決める時には確認しておきましょう。
風水の考え方に基づくと玄関におすすめの方角は、太陽が上ってくる東側や閃きを高める火の方角である南側です。
一方で、土地や間取りの制約上、東や南側にどう頑張っても玄関を持ってこれない場合もあるでしょう。
その場合には、明るい照明を上手く活用することで、運気を向上させることが可能です。
玄関は家の入り口なので、良い運気が入ってくるように確認しておきましょう。
玄関ホール
玄関に入って土間から上がる場所を玄関ホールと読んでいます。
建物から入ってすぐの空間なので、家の印象を決める重要なポイントです。
できるだけ明るい空間にすることを心がけて照明や壁紙を選びましょう。
また、家族の靴などをしまう収納をどのようにデザインするかで、お客さんが来た際の印象は大きく変わります。
玄関ホールをより一層おしゃれに見せる場合には、観葉植物やちょっとした傘立てなど小物にもこだわるとよいでしょう。
単品で浮いてしまわないように、玄関ホール全体としての統一感が重要です。
玄関アクセントクロス
玄関におしゃれな雰囲気を出す選択肢の一つとして、アクセントクロスの採用があります。
イメージとしては、白系で統一された明るい空間というイメージがありますが、遊び心を取り入れたアクセントクロスを採用することで、おしゃれさと個性を両立可能です。
アクセントクロスには、ビビットなカラーのものからシックなもの、またタイル調や木目調など豊富にラインナップされていますので、家族の好みに合わせたデザインが実現可能です。
家全体の雰囲気に対して、合わせこんでいくのかあえて全く違う雰囲気を取り入れて行くのかなど、楽しく考えることができそうですよね
玄関ポーチとは
玄関ポーチとは、玄関ドアの外で壁面からひさしが出ている下の部分のことで、雨風を避け得くれたり、一時的に荷物を置いておいたりと実用的です。
また、外観のおしゃれさにも一躍買っており、家全体に合わせてシンプルなデザインにしたり、あえて玄関ポーチだけを外して木目調にしたりと、特徴を出せる場所の一つです。
注文住宅の場合、玄関ポーチは本当にさまざまな事例がありますので画像などをたくさん見て、どのポーチが好みかを把握しておくと、打ち合わせを進めやすいでしょう。
玄関にコンセントは欲しい
ここまでデザインに関して多く書いてきましたが、実用的なことで考えると玄関にも込ん円とを設置しておきましょう。コストを抑えたかったり、デザインを重視するとコンセントは邪魔になる可能性もあります。
しかし、玄関の掃除をする際に掃除機のコンセントをさしたり、雨で濡れてしまった靴を乾かす除湿乾燥機をおいたり、玄関で電化製品を使うことは以外にも多いと感じるのではないでしょうか?
玄関のコンセントを活用することで、他の部屋から持ってくる必要もありません。
寒い冬に暖かい空気が、ケーブルを通す隙間を通って外に出てしまうのは勿体ないですよね。小さなことに感じるかもしれませんが、こうした細かい点にも拘っていきましょう。
玄関にもコンセントは用意しておきましょう。
玄関まとめ
今回は、玄関の広さや玄関で決めるべきさまざまな仕様の種類や特徴を紹介してきました。
家全体の間取りとのバランスを取る必要がありますが、ある程度の広さを持っておかないと、使い勝手の悪い玄関になってしまいます。
来客の頻度や家族の人数、玄関に置いておきたいものなどを考慮しながら広さを決めれば、後から狭くて後悔することはありません。
また、玄関の土間やポーチ、アクセントクロス等、家の入り口に特徴を持たせるさまざまな選択肢があります。
全体を無難にまとめ上げるのか、一部だけを尖らせて個性を主張するのかは悩みどころですが、悩んでいるのも楽しいですね。
さまざまな選択肢を検討し、理想の玄関を作りあげていきましょう。
コロナウイルスの影響で変わること。mudroomを取り入れませんか?
ここからは、コロナウイルスの感染拡大をうけて考えたことを加筆してます。
アメリカやカナダでは、玄関の横などにmudroomという部屋があったりします。
mudroomは外で庭の作業をしたり、DIYしたりしたあとに汚れたものを脱いで置いておく部屋になります。
あとは、コートをかけておいたり、帽子をかけておいたりします。
今回のようなコロナウイルスの感染拡大期には、部屋の中にウイルスを入れないということがとても大切なことだと思います。
また、花粉症も体についた花粉を部屋に持ち込まないということがとても重要なポイントだと思います。
Pinterestをされている方は、『mudroom』で検索して頂いて、イメージを得て頂けたらと思います。
あと、YouTubeでも『mudroom』について説明したものがありますので見てください。
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