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C値について。C値て何ですか?

    
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C値について。C値て何ですか?

C値とは?

住宅建築業界では、最近になって、『C値』という言葉をよく聞いたり、見たりするようになりました。

C値(相当隙間面積)

C値とは、相当隙間面積といいまして、その建物のにどれくらいの隙間があるかということです。

専用の送風機を使って家の中と外の圧力差を測定し、床面積1㎡辺りどれくらいの隙間があるのかとという数値にします。
次世代省エネルギー基準では、5㎠/㎡以下という内容になっています。

おそらく、現在建てられている家でこの数値を満たさない家はほとんどないとおもいます。

C値と隙間の関係

この次世代省エネ基準の5㎠/㎡数値は、床面積1㎡あたり、5㎠の隙間があるということになります。

ですから、120㎡の床面積のお家でしたら、壁に600㎠の穴が開いているということになります。

30㎝ × 20㎝の穴なので、実は、なかなか大きな穴なのです。
この数値は漏気と密接な関係があります。

あんまりこの数値が大きいと、家からたくさんの空気が出入りするということになります。

冬であれば、暖房した空気が温めれば温めるほど、外へ逃げて行ってしまいます。

このC値が低いと、断熱材をしっかり入れたとしても、その断熱効果が発揮できないという残念な結果になってしまいます。

C値と換気の関係

また、C値は換気ともとても大切な関係があります。

大体の数値になりますが、C値が5㎠/㎡の時、換気回数が0.5回/hにもなると言われています。

この換気回数ですが、0.5回/hということは、1時間に0.5回の換気が行われてるということであり、1時間の間に家の空気の半分が入れ替わるということです。

建築基準法上の換気の必要回数が0.5回/hなので、すでに換気扇が必要ないようなレベルです。
C値は漏気についても重要ですが、換気についても重要な数値となっています。

きちんと換気が計画通りに行われる為には、C値=1㎠/㎡以下と言われています。

以前のブログでも紹介して説明しましたが、ストローで水を吸う場合に、ストローに穴が開いていると水が吸えないのと同じで、C値が悪いといくら換気扇を回したとしても換気扇付近にある隙間から空気を吸ってしまい、遠くの給気口からの空気を吸えなくなってしまいます。

結果、全体的な空気の入れ替えは不可能となります。
C値はせめて1㎠/㎡付近をクリアーできるように施工することをオススメします。

写真は気密測定の写真です。

IMG_8346

C値競争の弊害

最近は、C値を競争する業者さんが増えてきているそうです。

しかも前日にわざわざ時間を作って、隙間埋めの作業をするそうです。

それも本来やってはいけないサッシの隙間を埋めるという反則技まで駆使してC値を下げてるとの事。

気密の検査をしている人などから、聞きました。

C値競争の弊害はそれだけではないのです。

気密測定を行う業者が増えた為に、気密測定の費用が以前の倍ぐらいの金額になっています。

結果的に、お施主さんの費用負担が増えてしまっているんですよね。

本当に残念なことです。

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