内窓 YKK プラマードUについて調べてみた!リクシルならインプラス
せっかくお気に入りの注文住宅を建てたのに、実際に住んでみるとあまり気にしていなかった窓について悩む人がいます。
思った以上に窓のそばだと寒く感じたり、朝起きると窓が結露していてカビが心配になったり、外の道路の音が聞こえてうるさかったり。
実は、窓は日常生活をしていく上で重要なポイントです。
既に建ててしまった人で悩んでいる場合には、何とか対策がしたいですよね。
そこで、これらの窓に関する悩みの対策となる製品が、YKK APのプラマードUという商品です。
今回の記事では、このプラマードUに関して、その特徴や期待できる効果について紹介していきます。
YKK APのプラマードUとは
YKK APのプラマードUはリフォーム用の内窓で、既に家についている窓の内側に内窓を取り付けて、二重窓にすることが可能です。
窓のリフォームというと、一度取り外して内窓をつけてから、外窓を付け直して…と時間がかかりそうなイメージですが、プラマードUは1窓あたり60分が目安になっています。
なかなかリフォームをしにくいイメージのあるマンションでも、窓の外側は共用部分なので簡単にリフォームできません。
プラマードを取り付けるマンションの内側は個人がリフォームできる専有部分として設定されている場合が多いので、対応可能です。
ただし、マンションごとに規約が異なりますので、実際に取り付けを検討する場合には、事前に確認が必要です。
今ある窓に内窓を付けることで、空気の層を作り、さらにフレーム部分は金属に比べて熱を伝えにくい樹脂を採用しています。
また、鍵は戸先錠のタイプを選択することで、鍵を開け閉めする操作をしなかったとしても1つの動作で鍵を開け窓を開けられます。
これは、とても便利な仕様ですね。
プラマードUに期待できる効果とは?
内窓にはさまざまなメリットがあります。
その中でもプラマードUは、リフォームで簡単に付けられる内窓ですがその効果は窓に関する悩みを一層してくれるくらい期待できます。
- 断熱性を高め窓の傍でも寒くない
- 冬でも結露が減ってすっきり
- 暑い夏も日射熱をカット(Low-e)
- 防音性向上で快適な空間に
- お部屋周りの印象を変えるアクセントに
それでは、それぞれの特徴を確認していきましょう。
断熱性の向上
プラマードUを内窓として設置することによって、外窓と内窓の間に空気の層を作れます。
その空気の層が、部屋の中の暖かい空気と外側の寒い空気を隔てる効果を発揮してくれるため、部屋の中の暖かさを高められます。
ふわふわの羽毛がたくさん入ったダウンジャケットを着ると、体温の放出を防いで暖かさが保たれるように、間の空気層がダウンジャケットと同じ役割をしてくれます。
実際の温度低下が起きにくくなるということは、部屋の温度を保つ為の暖房代も節約できるよいうことです。
逆に夏には部屋の外の暑い空気と部屋の中の冷たい空気を空気層が隔ててくれますので、夏の冷房代も節約できます。
快適で、更に節約にもなるので魅力的ですね。
結露の発生を抑制
結露は、窓の内側と外側の温度差が大きくなることによって発生しますが、内窓を付けて断熱性を高めることによって結露の発生も抑制できます。
条件によってはどうしても発生してしまう場合もありますが、それでもプラマードを付けない場合よりもだいぶましになります。
結露は、ダニやカビの温床になりますし、窓に結露が付いていることで視界も悪くなってしまいます。
結露の発生を抑えることは家の寿命を延ばし、快適な住空間を維持することためには重要なポイントです。
暑い夏でも日射熱をカット
気温が低かったとしても室内で日光が差し込んでいる時には、とても暖かく感じます。
夏の場合には、ただでさえ暑いのに日光によって部屋の中の温度は上昇していき、冷房の効きも悪くなってしまう経験をしている人も多いでしょう。
一般的な窓ガラスは多くの日射熱をそのまま室内に通してしまいますが、内窓を付けることで日射熱を通す量を減らせます。
また、プラマードUは日射熱を通しにくいように加工された遮熱タイプの複層ガラスなので、日射熱のカット量を大きくすることが可能です。
それでもまだ暑い場合には日よけを取り付けることで、冷房効果の高い快適な室内空間を実現できます。
防音性の向上
昼間何かをしながら家で生活しているときには特に外の音が気にならなかったとしても、夜静かにしている時や、日中でも読書や勉強に集中していると外の音が気になります。
壁に比べると窓は音を通しやすいため、外の音を聞こえにくくするためには、窓での対策が効果的です。
一般的なアルミサッシにシンプルなガラスの窓に比べて、プラマードUを組み合わせることによって、大幅に部屋の中に入り込んで来る音を抑制できます。
小さな音だったとしても、一度気になり始めるとずっと気にし続けてしまい、精神的にも参ってしまう場合があるので、防音性が向上するというのはとても魅力的です。
また部屋の中の音を外に伝えにくくする効果もありますので、プライバシーの保護にも繋がります。
お部屋の印象を変えるアクセント
写真の窓は内窓です。
マンションの窓に内窓をつけました。この内窓はペアガラスの中に格子を入れてあります。
一般的なアルミフレームが部屋の中の雰囲気と合わなかったり、殺風景になってしまう場合があります。
もし遮熱性や防音性が高められる等効果が期待出来たとしても、部屋の雰囲気と合わない見た目になってしまうのであれば、こだわりの強い人は導入を躊躇してしまうでしょう。
プラマードUはサッシの部分が木目調も選べるため、今までと部屋の雰囲気を変えたり、こだわりの空間のイメージを壊さずに快適性を向上させられます。
木目も色の濃さ別に複数種類あり、全部で6種類のカラー展開になっているので、部屋に合わせた色を選ぶといいですね。
プラマードUのカタログ(ラインナップ)
ここまでプラマードUの特徴や効果を紹介してきましたが、プラマードUには複数の種類がラインナップされています。
居室仕様と浴室仕様、それぞれに窓のタイプがあり、さらに窓ガラスの種類も選択できるので、確認していきましょう。
居室仕様
居室仕様には3種類の窓が用意されており、通常の住宅で使われることの多い引き違い窓の戸先に鍵が付いた仕様、引き違い窓の真ん中で鍵をかけるクレセント仕様、小さめの窓で採用されることが多い、プロジェクト窓があります。
それぞれについてさらに窓の大きさの配分や開き方などによって分かれていますので、自宅に合う仕様はどれなのか?
カタログから確認する必要があります。
浴室仕様
浴室では暖かい場所から冷たい場所に移動することで発生する可能性のあるヒートショックが発生する可能性がある危険性がある場所です。
血圧の急な上昇や加工を繰り返すことで、心臓発作や脳血管障害を引き起こしてしまいます。
浴室やトイレの断熱化がされていない住宅の場合にはヒートショックが発生しやすくなりますので、プラマードUを導入することによる浴室の冷えを防ぎます。
浴室仕様は居室仕様に対して、浴室に適した強度や安全性に配慮した仕様で、ホワイトの引き違い窓のみの設定になっています。
ただし、ガラスは安全性やプライバシーに配慮した各種のガラスが用意されています。
ガラス一覧
ガラスの仕様は居室仕様と浴室仕様で選択出来るガラスの種類が分かれています。
居室仕様のガラスは単板ガラスに加えて、2枚のガラスの間に乾燥空気を閉じ込めた複層ガラス、さらにLow-E金属膜によって断熱性を向上させた断熱タイプ、また遮熱性を向上させた遮熱タイプが用意されています。断熱タイプは日当たりの悪い窓や寒冷地、遮熱タイプは夏の日差しや西日が気になる窓にオススメです。
また、通常のデザインとは別に格子状になったデザインも用意されており、すりガラスや和紙柄も用意されているので、洋室だけでなく和室が多い住宅であったとしても導入できます。
浴室仕様に対しては、単板ガラス、複層ガラスに加えて、割れにくく割れてもケガをしにくい強化ガラスや、樹脂製の面材であるスチロール樹脂板が用意されえいます。低い位置にある窓に対しては、強化ガラスやスチロール樹脂板の採用がおすすめです。
プラマードHとは?
もともとプラマードは北海道の寒い地域で住宅の高断熱化を実現するために開発された窓製品で、プラマードUはその中でリフォーム用の内窓として産まれた製品でした。
内窓ではなく、通常の窓として開発され続けたプラマードの最新版がプラマードHであり、プラマードシリーズのフラッグシップとも言えます。
これまで使われていたプラマードⅢと比較して、断熱性と耐風圧性を向上し、大きな窓にも対応することで、光や風を効率よく取り入れることができます。
寒い季節が長い北海道であったとしても快適な生活を送れるように工夫されている製品です。
複層ガラスの中間層には空気ではなくアルゴンガスが充填されているため熱の伝達を抑えられ、さらに中間層には樹脂のスペーサーが組み込まれているのでそこからの空気の出入りも減らすことを実現しています。
また、耐風圧性の向上によって今までは2階までしか設置できなかったプラマードを、3階にも設置できるようになったため、利用の幅が広がっています。
対応してる窓の形状もさまざまなものがありますし、カラーバリエーションも5種類と豊富にラインナップされているため、汎用性が高いです。
断熱性や冷暖房費が高くて悩んでいる北海道の方は、導入を検討する価値が十分にあります。
プラマードはDIYで施工できる?
プラマードの施工は1枚当たり1時間程度でできるので、それほど大変なリフォームではないと紹介しました。
それでも、専門の業者の方にお願いすると、窓の大きさにもよりますが、1枚でも5万円程度にはなってしまいます。
そこで、それほど大変ではないならば、DIYも流行っているし、自分で取り付けもできるのかな?という点が気になります。
結論から言うと、プラマードUをDIYで取り付けている方は多くいますので、自分で取り付けを実施することは可能です。
もし取り付け方が分からなかったとしても、Youtubeなどの動画で解説してくれている人がいますので、手順はわかるようになっています。
また、DIYをする場合には取り付けるプラマードU自体も自分で準備をする必要があります。
自分で窓の大きさを測って情報を送ることで、その寸法に合わせたキットが自宅に届きますので、後はそれを手順に従って取り付けるだけです。
ただし、DIYでやる以上自己責任になってしまいますので、失敗しないように気を付ける必要があります。
窓の大きさや、ガラスの種類によっても変わりますが、1枚あたり数万円する窓なので、もし失敗してしまったらその分がそのまま損失になってしまいます。
DIYで取り付けはできますが、リスクを取れない方やきちんと取り付けができるか心配な方は専門業者の方に窓の発注や取り付けを依頼するのが無難ですね。
安く済まそうと思ってDIYを頑張ったとしても、結局失敗してしまってはより高額な費用が必要になってしまいます。
プラマードUについてまとめ
YKK APから発売されているリフォーム用の内窓であるプラマードUは、もともと北海道専用で断熱効果を高めた窓として開発されていたプラマードシリーズの内窓です。
現在はプラマードHという製品が最新となっており、アルゴンガス充填や16mmの樹脂スリットなどさまざまな技術により、高い断熱効果を実現しています。
その技術を応用して開発されたプラマードUも、断熱性、遮熱性、防音性が高く、結露の防止やプライバシーの確保などさまざまな特徴を持ち合わせています。
施工も簡単で一枚当たり1時間程度で終わるので、リフォームだから大規模で時間がかかる?などと心配しなくて良いのは安心です。
DIYで施工する人も多く、窓の寸法を測って注文すれば取り付けに必要なものが工場から届くので、安く済ませることも可能です。
ただし、失敗した際のリスクは自己責任になりますので、心配な場合には専門業者に任せてしまうのがおすすめです。
居室仕様、浴室仕様があり、窓のサイズやガラスの種類、外枠のカラーラインナップなど、さまざまな種類が用意されていますので、効果を実感すると共に部屋の雰囲気を変えるのにも役立ってくれます。
もし断熱や結露、防音で困っているのならば、プラマードUの導入が解決の一つの選択肢といえるのではないでしょうか?
内窓プラマードUを我が家で設置してみた感想!
我が家では、内窓のプラマードUを設置しています。
モモコ
それがこれです。
色はダークブラウンです。
ガラスはもちろんペアガラス。
たまに内窓でシングルのガラスを選択されてる方いらっしゃるみたいですが、私は絶対にペアガラスをオススメします!
だって効果が全然違うからです!
南面なら断熱ガラス。
南面以外ならLow-eガラスをオススメします!
南面は日射を取得したいので、日射が入り易いガラスを選択します。
南面以外は、日射を遮断する効果の高いLow-eガラスです。
とくに西面はLow-eガラスを選択してくださいね!
そして内窓の効果はこちら
↓
これは寒い日でしたが、外気温が2℃。室内は14℃です。
その効果は絶大なのです。
外のガラスはシングルなので、外気温をほぼイコールなのです。
家の窓が寒くて結露する方は、是非とも内窓をご検討ください!
モモコ
この記事を書いたのは私です。
私のプロフィールについてはこちらです!
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