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シナベニヤについて調べてみた。

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日本で一戸建ての住宅を建築する際に、木材が使われないことはほとんどありません。しかし、どのような種類の木材が使われているのか、把握している人はどれくらいいるでしょうか?

杉・ヒノキなど知名度の高い木材の他に、住宅の目につく部分や、DIYでも用いられることが多い材料として、シナで作られたベニヤ(シナベニヤ)があります。

この記事では、シナベニヤに関して次のような項目を解説します。

  • シナベニヤとは?
  • シナベニヤの規格
  • シナベニヤとシナランバーの違い
  • シナベニヤと塗装の関係
  • シナベニヤとDIY

このような内容を紹介していくので、これから新築する方やリフォームを検討している方、またDIYを考えている方もシナベニヤを採用するかどうか参考にできるでしょう。

シナベニヤとは?

シナベニヤは、シナという種類の木材で作られたベニヤのことです。ベニヤの中でも比較的高価なものに分類されます。シナとベニヤについて、それぞれ確認していきます。

シナとは?

シナは日本国内の全国的に分布しており、木材として良く用いられています。青シナと赤シナに分かれており、木材としての用途はそれぞれ異なります。

青シナは木材の中でも表面が滑らかで見た目が美しいため、その美しさを活かして目につく部分に使用されることが多いです。一方で、赤シナは家具や住宅の裏面や内部などあまり外部からは見えない場所に多く使われます。

木材の中では比較的安価に手に入れることができ、強度に特別特徴があるわけではありませんが、曲げに強く軽い点が特徴です。また、乾燥させやすく加工も難しくありませんので、DIYなどに使われることもあります。

日常生活の中で分かりやすいものとしては、カップタイプのアイスクリームを購入した際についてくる木のヘラ(スプーン)をイメージすると良いでしょう。

ベニヤとは?

木材をある方法で加工して作られたものを総称してベニヤと呼びます。

一般的にベニヤ板と呼ばれるものは薄い板を何枚も貼り合わせたものですが、実はあれはベニヤの合板であり、貼りあわされている薄い板のことをベニヤと呼びます。

大根の桂剥きをするように、木材を周方向に薄く剥いていくように作られています。

ベニヤ合板にもさまざまな種類がありますが、合板の表面にシナが使われているものをシナベニヤと呼び、シナの用途ではもっとも一般的です。

シナベニヤサイズ

シナベニヤに限らず、ベニヤのサイズは一般的に3尺×6尺です。日常的に使われている単位で表現すると910mm×1820mmに近いサイズと言えます。イメージしやすいのは、タタミ1枚分と同じ大きさという表現ではないでしょうか?

この大きさは古くから日本の建築業界で使われている一般的なサイズだからで、家具などもこの大きさを基準にして作られることが多いです。覚えておくと役に立つことがあるでしょう。

一方でシナベニヤのサイズは3尺×6尺の1サイズだけではありません。例えば3尺×9尺など他のサイズもありますし、もしなかったとしても現在はホームセンターなどで自分でカットしたり、手数料を多少支払うことで、店員さんにカットしてもらうことも可能です。

また、シナベニヤの厚みは販売しているメーカーによって異なりますが、大体薄いもので2.5mmや3mmからのものが多いです。厚さはサイズに比べると多くのラインナップがあり、0.5mm~数mm刻みで最大は21mm程度までが市販されているシナベニヤの厚みです。

何かの表面に貼り付ける使い方の場合には薄いものを使う方が良いですが、家具製作をする場合などは薄いと強度が不足する為、比較的厚いものを採用しましょう。このように、用途に合わせてサイズや厚みを調整することが重要です。

シナベニヤ・シナランバー違い

シナベニヤと似た素材として、シナランバーと呼ばれる素材があります。ベニヤは薄い板を何枚も貼りあわせて作りますが、ランバーの場合には1つの木材の塊に対して、表面に木材を貼りあわせて作る合板です。シナランバーの場合には、表面にシナを貼り合わせた材料を指します。

シナベニヤと比較するとランバーコアは安価で軽量です。一方で軽量であるが故に強度がベニヤに比べると低いため、耐衝撃性が低く衝撃が加わることで折れてしまう可能性があります。その点では、多少コストがかかるもののシナベニヤの方が耐衝撃性は高いです。

シナベニヤもシナランバーも表面だけ見ると同じような素材ですが、それぞれに特徴を持っていますので、どちらが優れているというわけではありません。用途に合わせて、合っている材料を使うことが重要です。

シナベニヤ塗装

安価で加工しやすく、表面もきれいなシナベニヤは魅力的な材料ですが、欠点もあります。それは表面がきれいでやわらかい分、汚れに弱く繊細な点です。

その欠点を補うためには塗装をすることが効果的な手段となります。

塗装をすることで表面を保護し、木材自体の劣化も防ぐことが可能です。もし自分で塗装をするのが苦手な場合には、あらかじめ表面を塗装したシナベニヤも販売されていますので、用途に合わせて購入すると良いでしょう。

シナベニヤ クリア塗装

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シナベニヤの表面に出ているキレイな木目を活かしたいので、塗装はできればしたくないと考える人は、クリア塗装を選択すると良いでしょう。

無垢材の印象を残したい場合には、クリア塗装の中でもツヤなしを使用することで表面に光沢が出ずに自然な感じを残せます。また、ハケやローラーで塗料を塗ることで塗り跡が残ってしまうことを気にするので、あればコテバケで塗るのがおすすめです。

広い面を早くきれいに塗れますし、表面に跡が残りにくいです。

シナベニヤ クロス

シナベニヤは表面がきれいなので、住宅のアクセントとしてあえてクロスの代わりにシナベニヤの表面をそのまま残すこともあります。その場合には、汚れなどから保護するために必ず塗装をしておきましょう。

また、ベニヤ板なので上から新たにクロスを貼りたくなった場合には問題なく貼れます。気分転換にもできますので、最初は1面だけシナベニヤの表面を活かすのもおすすめです。

シナベニヤ DIY

シナベニヤをDIYで使用する場合、ホームセンターでは販売されていない場合もありますので、材木屋さんで購入するのがおすすめです。普段からDIYに慣れているのであれば、塗装は自分ですることで好みの雰囲気を実現できますし、価格も安く抑えられます。

もしあまり慣れていない場合には、塗装済みのシナベニヤを購入するのも良いでしょう。サイズや厚みは用途によって異なりますので、知識のある方に相談しながら選ぶのがおすすめです。

シナベニヤは強度はそれほど高くありませんが表面がキレイで加工をしやすいので、DIYでもさまざまなものを作れます。例えば多目的ボックスや棚などに加えて、壁材としても使用可能です。

シナベニヤでDIYをすることで慣れていき、扱える材料を増やしていくのも良いでしょう。

シナベニヤ まとめ

今回の記事では、シナベニヤに関してさまざまなことを紹介してきました。

普段聞くことのない木材ですが、アイスのスプーンなど身近な所でも使われているシナの木は、加工しやすさと表面のキレイさが特徴です。

一方で表面が弱いので、使用する場合には必ず塗装をしましょう。木目を活かしたい場合にはつやなしタイプのクリア塗装がおすすめで、もし塗装が苦手な場合には塗装済みのものを購入するのもおすすめです。

コストパフォーマンスのよい材料なので、新築でもリフォームでもDIYでも効果的に活用できるとよいですね。

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