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ランドリールームの間取りの考え方。後悔などについて。

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新築住宅でランドリールームを間取りに取り入れようと考える人もいるでしょう。一方で、そもそもランドリールームはどのような役割を持っていて、構成する要素としては何を含んでいればよいか分からない人も多いのではないでしょうか?

この記事では、以下の内容について解説します。

  • ランドリールームとは?必要な要素は?
  • ランドリールームの間取り(平屋・向き)の考え方
  • ランドリールームで後悔した実例
  • ランドリールームの収納について

ランドリールームは実用性・機能性とデザインのバランスが重要になります。好みの雰囲気を崩さないようにいかに必要な要素を組み込み、生活しやすい環境にするかが重要です。

実用性や機能性としては、洗濯物の干しやすさや収納のしやすさなどが挙げられます。

これから建てる住宅の大きさに応じて、ランドリールームについてどのような仕様・間取りで考えて行くか整理をするために、参考になると思いますので確認してみてください。

ランドリールームとは

ランドリールーム
ランドリールーム

一言でランドリールームといってもその定義はさまざまです。他の人とコミュニケーションをとす際には、具体的にどのようなことを言っているのか確認するのが無難です。

一般的にはその名の通り、洗濯に関するすべての作業を行える空間をランドリールームと呼びます。具体的には次のような作業です。

  • 洗濯をする
  • 干す
  • 取り込む
  • 畳む
  • しまう

一般的に洗濯をする際には、次のような作業が発生します。

  • 洗濯物を洗濯機にかける
  • 洗濯が終わったら、重い洗濯物をベランダや室内干しエリアに運び干す
  • 干した洗濯物が乾いたら取り込む
  • 取り込んだ洗濯物をスペースがある場所に運んで畳む
  • 種類ごとに分かれている収納エリアへしまう

移動時間が多く、場所もさまざまに散らばっているので面倒ですし時間がかかってしまいます。これを一ヶ所にまとめてしまい、洗濯にかかる時間を短縮するためにランドリールームを設置します。

具体的な要素としては、次のようなものを備えています。

  • 洗濯機を置くスペース
  • 室内物干し設備(すぐに出れるベランダ)
  • 換気設備
  • 洗濯物を畳むスペース
  • 収納スペース

すべての要素を備えていない場合にもランドリールームと呼ぶことはありますが、基本的にはこれらの要素を揃えている状態を想定しておけば問題ありません。

ランドリールーム 間取り

パナソニック クラフトレーベル
パナソニック クラフトレーベル

ランドリールームを設置する場合、間取りはどのように考えればよいでしょうか?

部屋の形状としては一般的な長方形で、特に工夫をする必要はありません。ただし洗濯機など形状を変更できない要素があるのでそれぞれの配置には注意が必要です。

また、部屋の広さとしては先ほど紹介した要素をすべて満たせるように3畳以上は確保しましょう。

特に部屋干しをランドリールーム内で干す場合に、きちんと乾かせるようにするためにはある程度のスペースが必要です。また、窓や扉は風が流れるように複数設置するのがおすすめです。

他にランドリールームの広さを左右する要素としては、ランドリールーム内に収納をどの程度用意するかです。共通で用いるタオルなどだけであればそれほど広さは必要ありませんが、衣類まで置く場合には広めにスペースを取っておきましょう。

部屋の向きについては、日光が入る時間が長くなる南側にランドリールームを設置すると、洗濯物が早く乾くようになりますので、便利です。

一方で、ランドリールームを広くしすぎてしまうと、家族の時間を過ごすリビングダイニングや、家族それぞれの部屋が狭くなってしまう可能性があります。生活を便利にするためのランドリールームではありますが、実際に生活する家族によってどのような間取りがよいのか、家族で相談しながらじっくりと検討するとよいでしょう。

ランドリールーム 北側

間取りの都合からランドリールームを南側ではなく北側にしか設置できない場合、ランドリールームの機能や実用性として問題ないのでしょうか?一般的に北側の部屋は日当たりが悪く、日当たりのよい南側と比較すると湿度が高いので、じめじめして洗濯物が乾きにくいイメージがあります。

日当たりの面から言えば、ランドリールームを住宅の北側にすることはおすすめできません。もしやむを得ず北側にせざるを得ない場合には、洗濯物をしっかりと乾かせるように工夫をする必要があります。

例えば、換気扇や除湿器の設置、部屋干しファンの設置などによって風通しをよくし、湿度を下げることで室内干しでもじめじめせずに洗濯物を乾かすことが可能です。

対策さえすればランドリールームを設置するのは南側だけでなく、北側でも西側でもどこでもよいと言えます。

家が高断熱住宅であれば、このあたりの問題も解消できます。夏は除湿器は必要な場合があるかもしれませんが、冬に関しては、確実に乾きます。

ランドリールーム 平屋

平屋は2階建てに比べると延床面積を確保しにくいので、ランドリールームの設置を諦める人も多いでしょう。延床面積を確保しようとするとその分広い土地が必要ですし、そうするとコストが大きくかかりますので難易度は挙がってしまいます。

平屋でランドリールームを設置すること自体には何の問題もありませんが、ランドリールームを設置するときに犠牲になってしまう他の間取りとのバランスを考えながら、個別の状況に合わせた判断が必要です。

ランドリールーム 後悔

魅力的なランドリールームですが、中には設置したことに対して後悔しているという声もあります。どのような点について後悔しているのか確認し、参考にしていきましょう。

「天日干し派の私には必要なかった」

ランドリールーム内に洗濯物を干すスペースを作っても、天日干しにこだわる場合にはよほどの余裕がない状況でなければ雨の日は洗濯を避け、晴れた日にまとめて洗濯をすればよいですね。また、最近はドラム型洗濯乾燥機やガス乾燥機の人気も高まっていますので、室内物干しスペースとして広い面積を確保しておく必要はないかもしれません。

「ホスクリーンを設置する位置を失敗した」

室内干しをする際には、物干し竿を設置する為に天井にホスクリーンという、物干し竿をかけられる設備を追加しますが、3人以上の家族分を室内干しするためには2本以上必要なことがほとんどです。

その場合、ホスクリーンを位置をずらして設置するのですが、位置の検討が不十分で干しにくい状況になってしまったり、最悪の場合には物干し竿同士が干渉してしまうということも十分に考えられます。

物干し竿をどの程度の高さに設置したいかも含めて、重なる位置も考慮にいれながら設置場所を決めていけば、大きな失敗は無さそうです。

「換気が不十分でじめじめした感じに」

乾燥用の暖房をランドリールームに設置してもらったものの、連続稼働時間が1時間に制限されてるのでほとんど乾かないという後悔もありました。

暖房頼みにしていたので、換気にも十分気を遣っておらず結局天日干しや、除湿器を新たに購入するなど、狙っていたランドリールームの効果を発揮できない状況は残念です。

このようにランドリールームは万能ではなく、使い方や仕様の決め方次第では後悔に繋がってしまう可能性もありますので、生活スタイルを考えたときにメリットになるのかどうかを十分に検討することをおすすめします。

「ランドリールームの収納は湿気が溜まりやすい」

ランドリールームの中に衣類以外のものをしまう収納を作る場合もありますが、あまりお勧めできません。どうしても湿度が高くなりやすいので、食品はダメになりやすいですし、他のものもカビが生えやすくなることがあります。

ランドリールームの中には、必要なもの以外は基本的に設置しないようにするのがおすすめです。その分のスペースを他の居室にあて、そこに収納を設置しましょう。

ランドリールーム 収納

衣類の収納場所をランドリールームにまとめてしまうのか、それぞれの居室に分けるのかは悩ましい課題です。こちらも家庭次第になってしまうので、どちらが確実に優れているとは言えません。

少なくとも共通で使うものはランドリールームに収納を設けておくことで、洗濯から収納までをまとめて行うことができ、とてもスムーズに家事が進みます。また下着や部屋着もまとめておくことで、入浴時の準備などにかける時間を短縮できます。

このように、少しでもランドリールームに収納するものを増やすことで、各部屋のスペースも節約できますし、毎日取り込んだ洗濯物を各部屋に持って行く手間が省けるためおすすめです。

ランドリールームに効率よく収納していく際には、ニトリやIKEA、無印良品などで販売されている収納グッズを上手く活用することで、費用を抑えられます。Youtubeやインターネット検索などで、収納に関して研究している人が情報公開してくれているので、参考にすると良いですね。

自分で考えながら収納する場合よりも、同じスペースにたくさんのものを使いやすく収納する方法を学ぶことが可能です。一度試してみて合わなければやめるだけです。うまく行った際には生活が便利になるのでおすすめです。

ランドリールーム まとめ

最近人気の高まっているランドリールームは、うまく活用することで毎日の家事にかかる時間を短縮でき、休む時間や趣味に使う時間を捻出できるおすすめの考え方です。一方で天日干し重視の人など、ランドリールームの考え方自体が合わない人もいますので、自分の状況に合わせて採用するかどうかを決めることが重要です。

後悔のないランドリールームを作りあげるためには、実際に作った人が後悔しているポイントを確認し同じようにならないようにアイディアを出すことが重要です。これだけで失敗するリスクを大きく減らせます。

ランドリールームには兼ね備えなければならない要素が多いので、3畳以上などそれなりに広い面積が必要です。一方で他の用途で使えるスペースが減ることになりますので、バランスを考えた広さを検討しましょう。

この記事を読んで理想的なランドリールームができると良いですね。

ブログ『そとん壁を使った高断熱住宅』では、実際に建てさせて頂きましたおうちの写真でランドリールームをご紹介させて頂いております。
東南の角に当たる位置にランドリールームを設けており、とても日当たりの良いランドリールームになっています。
是非とも『そとん壁を使った高断熱住宅』のブログもお読みください。
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