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地下室について調べてみた!

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地下室というとどのようなイメージを浮かべるでしょうか?

暗く、ジメジメしているというネガティブなイメージを持つ人もいれば、秘密基地のような感じでワクワクするイメージを持っている人もいるでしょう。

また、地下シェルターさえあれば危険な状況でも生き延びれるという話もあるように、安全な場所というイメージもあると思います。

実際に自分が建てようとしている家に地下室を採用したいと考えた場合、どのように相談すればよいのか分からないこともあると思います。

この記事では住宅の地下室に関して、以下のような内容を紹介します。

  • 地下室とは
  • 地下室のある家の例、アイディア
  • 地下室にかかる税金
  • 地下室は自作できるか?
  • 地下室の賃貸

地下室を導入する際に相談の糸口となる基本的な知識を得ることで、住宅メーカーとの相談がスムーズに進むはずです。

地下室とは

地下室はその名の通り、地面より低い高さに部屋を設けることですが、地下室を設置することでさまざまなメリットが得られます。ここでは、考えられるデメリットと合わせて紹介します。

地下室のメリット

地下室のメリットは、地上の部屋を好きに使うのとは違ったメリットがあり地下室だからこそできることも多くあります。

  • 容積率が緩和できる
  • 耐震性の向上
  • 遮音性が高い
  • 温度や湿度が安定している
  • 耐衝撃性が強い

それぞれ具体的に解説します。

容積率の緩和

住宅を建築する際には、土地ごとに容積率で建てられる住宅の大きさが制限されています。これは、敷地面積全体に対する、住宅の延べ床面積のことで、2階建てよりも3階建ての方が容積率は大きくなります。

地下室を設置した場合の容積率の計算は特定の条件を満たすことで、建物全体の3分の1までを容積率を算出する際の延べ床面積に考慮しなくてよくなるため、実質容積率が緩和された状態になります。

延床面積が増えても問題ないので、その分広い家を建てることが可能です。特に大きな都市の中心部などで土地の価格が高い場合には、限られた土地で建てたい家を建てるために地下室は1つの解決策となります。

耐震性の向上

地震が起きた際に高い建物の上の階にいるほど揺れを大きく感じますが、逆に地下にいる場合には地面と一緒に揺れている状態になるため、揺れを感じにくくなります。

また、周囲をコンクリートで囲んでいることで揺れのエネルギーを地盤に放出することができるため、影響を受けにくいという点にも注目が必要です。

地震大国日本では、どの地域でもいつ地震が起きてもおかしくありません。地下室であれば地震の影響を受けないわけではないので注意が必要ですが、地上よりも影響が少ないのは大きなメリットと言えます。

遮音性が高い

地上の部屋では近隣住民への迷惑を考えて、楽器を演奏したり大きな声で歌ったりすることに抵抗がある場合が多いです。必要に応じて防音室を作る人もいます。

地下であれば、音を伝達する空気が家の外にありませんので遮音性が高い空間を実現可能です。楽器を演奏したり、カラオケをしたり、映画を大音量で見たり、さまざまな使い方が可能です。

温度や湿度が安定

空気中に比べると、地面の中の方が温度の変化が少なく安定しています。部屋の中も壁の外側の影響を少なからず受けますので、地下室は夏でも冬でも比較的温度や湿度が安定している点が特徴的です。

例えば、ワインセラーなどは一定の温度・湿度を保つ必要があるため地下室に設置するのが望ましいでしょう。

このように地下室を設置することで、土地を有効活用できることに加えて、地上にある部屋では実現しにくい用途で活用できるため、魅力的です。

地下室のデメリット

一方で、地下室がそれほど広く普及していないのはデメリットがあるからです。

  • 費用が高額になる
  • 建設できる土地が限られる
  • 結露しやすい
  • 浸水に注意が必要

それぞれ具体的に確認していきましょう。

費用が高額

地下室を作るのに高額な費用がかかるのはイメージしやすいでしょう。

単に地上に部屋を作るのとは異なり、地面を掘り下げて地盤が崩れないように対策を施し、不要になった土を捨てます。さらに防水工事や強度確保に加えて、地下ならではの換気や湿度を保つ工事を行う必要があるので、かなりの手間と時間がかかります。

地下室のある住宅に憧れていても、このように費用がネックになって採用を見送るケースは多いようです。ケースバイケースなので、もし地下室に興味のある方は、自分が作りたい部屋のイメージを建築業者に確認してみると良いでしょう。

土地が限られる

地下室を作りたい場合には、土地を選ぶ必要があります。

区画整理の予定などで審査がおりない場合や、近隣住民とのトラブル回避のために敷地の境界から一定以上の距離を取るなど、さまざまな制約を考慮する必要があります。

作りたい地下室のイメージがある場合には、土地選びの段階でどのような地下室を作りたいのか建築業者に共有し、早くから準備を進めておく必要があるでしょう。

結露しやすい

地上の部屋と地下室には温度・湿度に差がある状態となってしまうため、特に夏は結露しやすくなってしまいます。除湿機を使うなど対策をとらないと湿気が籠ってしまい、カビが生える原因になるため、対策が必要です。

浸水に注意

地下室は低い場所にあるため、住宅に浸水があった場合真っ先に見ずに使ってしまいます。また、地下のトイレへの逆流や、地下室のドアに水が流れ込んでドアが開けにくくなるなど、危険な状況に陥る可能性があります。

浸水しないように対策をし、逆流を防止するなどの準備は必要不可欠です。

このように、そもそも狙い通りの地下室が作れない可能性や、作れたとしても費用が高額で手が出ないなど根本的な要因がデメリットとして挙げられます。思いつきで作れるものではないので、入念な準備が必要です。

地下室のある家の実例・活用アイディア

ここで、実際に地下室を活用するためのアイディアをいくつか紹介します。

地下室の防音性をいかして、楽器を演奏することや歌の練習、カラオケを楽しむ場所として使用することが考えられます。また、窓がなく大きな音を出せる環境として、映画を楽しむシアタールームもおすすめです。

温度や湿度を一定に保ちやすいため、ワインセラーや日本酒セラーを設置するのも良いでしょう。部屋の一部だけでも活用できるとよいですね。

他にもパーティールームとして友人を呼んで楽しむ場にすれば近所に迷惑はかかりませんし、仕事や趣味に没頭する場として集中できる環境を作るのにも向いています。

いろいろとアイディアはあるので、自分にあった用途がないか実際に地下室を活用している方の話を聞いてみると良いでしょう。使い方の他にも気づきがあるはずです。

地下室にかかる税金

地下室を作る際に注意が必要なのは、地下室にかかってくる固定資産税です。

日本で建てられる一戸建ての大部分は木造建築ですが、地下室は必要な強度からコンクリートで作られるのが一般的です。

木造建築に比べて、コンクリート造りの方が固定資産税が高くなる傾向があるため、地上に同じ大きさの部屋を作る場合よりも固定資産税が高額になります。

固定資産税は建築時だけでなく毎年かかるコストになので、それも踏まえて採用するかどうか判断すると良いでしょう。

地下室は自作でできるのか?

地下室はを自作で作ろうと考える人はあまりいないかもしれませんが、地下室は自作・DIYで作れるのでしょうか?

地下室を自分で作ることは可能です。地面を掘って、そこに強度を確保したコンクリート造りの部屋を作っていけば良いのですが、専門的な知識を持った人で無ければ使えるレベルの地下室を作るのは技術的に不可能でしょう。

しっかり勉強して自分で設計を行い、それに基づいて根気よく続けられる人でも何年もかかってしまう可能性があります。

また、作った地下室に関してはいろいろと届け出をする必要もあるため、一般の人が地下室を自作するのは現実的ではありません。

ある程度短い期間で、地下室の用途が決まっているのであれば専門の業者に依頼するのが一番です。この際、地下室を作った実績・経験がある建築会社に依頼すると良いでしょう。あまり作る人がいない分、慣れていない業者も多いです。

無理に自分で用意しようとせずに、経験があり信頼できる業者に任せてしまった方が安心ですね。

地下室の賃貸はあるのか?

地下室付きの住宅を建てる余裕はないけど、何とか地下室のある住宅に住みたいと考えた場合、選択肢の一つとして賃貸を思いつくでしょう。

地下室付きの賃貸住宅はありますが、その数はとても少なく希少性が高いです。主に、注文住宅として建てられた一軒家が賃貸に出されている場合が多いので、費用もそれなりに高額になります。

また、住みたい土地があり、その中で地下室付きの住宅を探そうとすると見つからない可能性があるので、地下室を優先するのであれば住む場所はある程度広く考えなければいけません。

地下室で検索した賃貸住宅をチェックする際に注意すべきポイントとして、傾斜のある土地に建てられた住宅の場合、法律上は地下室の扱いでも実は道路に面している場合があるので、考慮に入れておきましょう。

地下室まとめ

地下室に憧れを持っている人は多いでしょう。また、何となくではなく明確に使い方のイメージをしながら地下室が欲しいと考えている人も多いです。

地下室には大きなメリットが複数ありますが、建築コストや水害に対する対策など気になるデメリットもあります。これらを総合的に判断して、導入するかどうか決めていきましょう。

また、地下室は自由に建てられる訳ではありませんので、地下室付きの家を建てる際には土地を決める段階から狙い通りの地下室が実現できるかを考慮しておく必要があります。

自分で住宅を建てるのが難しい場合には、賃貸という選択肢もあります。ただし、場所と地下室を両立するような物件に出会えるのは稀です。地下室優先であれば、希望エリアを比較的広めにとることで良い物件に出会える可能性が上がります。

自作をするのは現実的ではありませんので、この記事を読んでポイントを抑えたら、後は建築業者に相談しながらすすめていくと良いでしょう。

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